なぜか誤解で九尾に呪われた件

騎羅

第1話 呪われた

 俺は今狐に呪われている。なぜか誤解で呪われたのだ。そして誤解は解けていない

「で、なんで俺のこと呪ったわけ?」俺は狐に聞く。

「そんなのお前が我が九尾になろうとしているのを邪魔したからだ。あと人間にちゃんとした呪いをかけないと完全な九尾になれないからだよ」

「いやしてないし」

「だって狐の我が野ウサギ集めてたのに取って行ったじゃん」

「あーそれ俺の友達の輝だわ」

なるほど。なんとなく理解した。すると輝が後ろから俺の肩をつかんできた。

「なにしてんだ?怜雄?早く俺のうち来いよ。ウサギの肉を大量にゲットしたんだし食べようよ」

「もしかしてお前だったのか、我のウサギをとったやつ。呪ってやる」と言いながら狐が俺の影から出てきた。

「なんだこの狐は~可愛いな~」そう言いながら輝が狐を抱きかかえる。

「離せ、離せよっ」狐が暴れている。こう見ると結構可愛い。

「と、とりあえずお前の呪いを解いてやる」と言い狐は呪いを解こうとした。

「あ、あれ。解けない。なんで?」狐が焦っている。

「は?」俺は戸惑って言った。

「あそっか、そうだった。これこの世にある中の最上級の呪いをかけたんだった。だから我まだちゃんとできてなかったのか。うんうん」狐がうなずいている。

「うんうんじゃねーよ。どうしてくれんだよ」

「そう言われてもね。無理だから、これからよろしくお願いいたしますかな。

あーでも確実にこれを解く方法はあるよ」

「それを言えよ」

「ほかの九尾とかに挨拶とかして。僕が九尾になることを認めてもらうっていう方法だよ。これなら確実に九尾になれるし、最上級のレベルになりやすいんだ」

「めんどくさ」俺がそういうと、いきなり輝が

「いいなー僕も行きたい~怜雄一緒に行こうよー学校サボれるよー?」と言い。

「そーだそーだ。我と一緒に旅をしろー」と続いて狐も言った。

確かに旅は面倒だが、こいつと一生を過ごすのはもっとやだな。

「ッチしゃねーな。一緒に行ってやるよ」

「やった!まぁでもお前がいないと我は動けないからお前は強制だったがな」

「そういえばお前の名前は何なんだ?」

「我の名前はな、夜夢(やむ)だ。あとこの姿は普通の狐と一緒の姿をまねているだけで本当の姿は違うぞ。」そう言って夜夢の姿がすっと変わった。

見た感じは全身漆黒の色で耳と目だけ黄色だ。あとおでこに目と同じ色の三日月のマークがついている。尻尾も三又に分かれている

「我は夜狐という種類だが、他にも種類があるんだ」

「へーそうなのか」

こうして誤解は解けたが、呪いは解けなかった。


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