なぜか知らないが……なぜ悪役に皆がよってくるのよ~!

神羅

プロローグ

な、何故なの?なぜ攻略対象たちが私の周りに居るの?どうしてよ……。私は…死にたくないのよ……。まだ、生きていたいのよ…!           ~~~~~~~~~                   私の名前は、荒月 夜(あらづきよる)。普通の高校2年生だ。念願の…だ。私は1年、高校で留年している。                          「やった~!今日から行きたかった大学に行けるんだ!1年、頑張った階あったな…。どんな大学生活が待っているかな~♪」                   「後はやっ…と、好きなゲームでの攻略対象たち全員攻略したことかな~♪」                好きなゲーム、それは【君と一緒に歩く】…通称【きみある】だ。私は、それがとてもとても好きで昨日の夜もゲームをプレイしていた。夜中までだ。なんて、気分が浮かれて睡眠不足だったからだろう。だから、あれは起きたのだ。                   プップーー!!!!                 「えっ……?」                    何かの影?それとなにか近くで音がしてるような…?                      ドンッ💥                        「キャー!」                  (えっ…なに、何が起きた?何でこんなに、からだが痛いの?どうして中に浮いてるの?どうして、からだ動かないの?)                      ドスッ💥                    「きゅっ救急車を呼べ!」                                「急げ、早くッ!」                    (身体中痛い…跳ねられた?睡眠不足だから?何かの罰?どうして…よ……。)               体が動かない、全身が痛く、●ぬんだってことが段々と分かる。薄れていく視界の景色でいたのは、私の血が飛び散った地面と、前が少しだが凹んでいるトラック。後は、怯えている人、頑張って私を救おうとしている人、様々だった………。            (ポタッポタッ)                    何故か、目から涙が溢れてきた…。                    (こんなところで●ぬなら、押しがいる世界の主人公になってみたかった………な。)                                      『行けるよ。』                    (………えっ?誰の声?頭のなかで響く…。)                    『私は貴方の守護霊とでも思ってもらっていいわ。』             (そうなんだ。ねぇ、私●んじゃうの?)      『……ごめんね、運命には誰も逆らえないの。』 (………うん。)                   『だから、これは私からの◯◯。』                        (最後よく聞こえなかった…何て言ってたんだろう?)                      『これで貴方を押しがいる世界に転生してもらうわ。      もちろん、【きみある】の世界でね?』        (ありがとう、お兄ちゃん…。行ってくるね………。)  パァァァッ………                                     私のお兄ちゃんは、私が小さい頃に交通事後で亡くなったって親から聞いていた。だけど、どうしてお兄ちゃんだって分かったんだろう?覚えていないはずなのに………でもありがとう、見守っててくれて………。~~~~~~~~~                  「気付いていたのか…夜。やっぱり凄いや、兄妹っも、僕の妹も。今度は、出来る限りずっと一緒にいるから…頑張って攻略してね、僕もいると思うから…出来れば僕も手伝いたかったな……。」          グスッ、大きくなったね…フゥ              「夜が行く2度目の人生の場所は…大好きだったあのゲームの世界が舞台だ。最初に見ることが出来るキャラ設定は頭のなかにあるからね。悪役の名前は好きにして良いよ…。」                    独り言を呟く                  「これが僕から出来る夜への、今まで見守ることが出来た最大限のお礼だ、受け取ってくれ。そしてごめんね、不甲斐ないお兄ちゃんで……。」                      

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る