俺の旅の連れは美人奴隷~俺だって異世界に来たのならハーレムを作ってみたい~
藤原
一章「一人目の奴隷」
とりあえず奴隷商に行こう
「ご主人様ぁ……」
「どうした、もう感じているのか。まったく、なんていやらしい身体なんだろうな」
「っそんな…ん…、そんなこと、ないです。私は絶対、そんなんじゃない……」
「そんなこと言っても耳と尻尾は正直だな」
「これは違う、ぜったい違うのぉ……」
「それじゃあ、もっと乱暴にしても大丈夫ってことだな」
「ダメぇ、もっと強くされたらわたしこわれちゃう……」
「なら優しくやろう。お互いにもっと気持ちよくなろうな」
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異世界に転移してから二か月。ここまで何とか生きてこられたし、それなりに慣れてきた。だが兎にも角にも、仲間が欲しい。でもギルドに行って筋肉隆々な野郎どもを仲間にして、そいつらと一緒に冒険に出かけたり、飯を食ったりするのも少し……、というか割といやだ。
地球では女の子との出会いはほとんどなかった。毎朝、家まで迎えに来てくれて一緒に登校するような幼馴染もいなければ、学校で俺の机の隣にも可憐な女の子はいなかった。
だから、というわけでもないが、せっかく心機一転で異世界という何もかもが初めてで、新鮮な場所を旅して冒険をしようというのだから、綺麗な女の子と一緒に行ければ、旅もより楽しくなるだろう。でも残念なことに、それは俺にとって限りなく難しいのだ。
「というわけなんだけど、いい方法はないかな」
いつものように依頼を達成して報告及び、報酬の受け取りのために、俺はギルドにいた。
「なにがどういうわけか全く分からないので、もう少し分かりやすく説明をお願いします」
「いや、仲間が欲しいんだ。もちろん、ここにいる連中も悪くはないけど、俺は旅もついでにしたいから……」
「なるほど、確かに諸国漫遊という何とも浪漫にあふれることをお考えなのでしたら、このおギルドに登録されている冒険者の方と一緒にされるのは難しいですね」
受付嬢は俺の言いずらいことも正確に言語化してくれる。そのおかげで頭の中も整理できて大変助かっている。
「つまりどこに連れて行っても問題のなく、ある程度冒険者の依頼をこなすことが可能な仲間が欲しいという認識でよろしいですか」
「そうなる。そんな都合のいい人材などはなかなかいないだろうから困っているんだ」
「確かに先ほど申し上げた通りで、そのような方を冒険者の中から見つけるのは極めて困難、実質的には不可能と言っても差し支えないでしょう。しかし、まったく手がないわけではありません。奴隷をご存知でしょうか」
「奴隷か……存在は知っているし、街中でもよく見かけるけど、あまり詳しくは知らないな」
街の中で首輪をつけてボロ布を着ている奴隷を見ることはある。実はそれで、ちょっと興奮をしたことがある。
「でしたら一度、奴隷商に行き、その目で見てみることをお勧めします。当ギルドが責任を持って、推薦できる奴隷商の数は多くはありませんので回ってみるのが良いかと思います」
ギルドの受付嬢から奴隷商の場所が書かれた地図を渡された。その地図には数か所の奴隷商がギルドから歩いてすぐの位置にあった。
「ありがとう、とりあえずみるだけ見てみるよ」
街の中で見かける奴隷は基本的に目が死んでいる。そんな奴隷を俺が買うことを薦められるなんてどうなんだろうか。が、行くと言った手前行かないという選択肢は消えた。
そもそも拘束されている女の子を見ることができるだなんて、奴隷とかそういうことについては良いイメージはないけど、状況はまさしくパラダイス!
ギルドから出て、道端で買った串を食べながら移動する。
「ここか……」
奴隷商の建物は重厚感のあるつくりで高級品を扱っていることは一目で分かる作りだった。お金はチートっぽい能力があったおかげでそれなりに稼げてはいるが、買おうとなった場合、足りるか不安だ。
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