反魂香
「その人はどこにでも現れるという。怪しげなジュラルミンケースを提げた黒装束の男で、大事な物と引き換えに、一つだけ望むものを売ってくれる……」
都市伝説?
いいえ、彼に会えたので売ってもらいました。これ?反魂香です。押し入れで腐りかけた妻に使うんですよ。お代は利き手を。絵描きなんです。
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