第40話 引っ込み思案なので人生ハードモード!

 この物語の主人公は佐藤学である。現在、高校生1年生。東大文1に入り、弁護士になるのが目標である。


 そんな佐藤学のクラスメイト、鈴木健一は今田さんに誘われて文化祭でバンドを組む事になり、ドラムを演奏する事になった。今田さんは佐藤君と一緒にバンドを組んでいる。私は、ごく普通の高校生だと自分では思っているが、周りからはかなり異常だと思われているのかもしれない。極度の性格は引っ込み思案だ。かなり重症である。

 

 引っ込み思案な性格とは、内気で人前に出るのが苦手で、自分から積極的に行動するのが苦手な性格の事である。この性格をなおそうと、これまでいろいろ挑戦してきたが、どれも上手くはいかなかった。今回、今田さんがバンドメンバーに誘ってくれて、この性格をなおせるかもしれないと思い、引き受ける事にしたのだった。


 一緒にバンドの練習をしようと言われたのだが、まずは1人でドラムの練習をすると言って断ってしまった。これでは、今までと変わりない事は自分でも分かっているが、なかなか性格というものは変える事は難しいのだった。


 性格を変える方法として、行動を変えるという方法があるらしい。今までと少しずつ、行動を変えて、積極的な行動をとれるようになるらしい。とりあえず、最初に始めたのは自分から挨拶をする事だ。しばらくして、挨拶は少しずつできるようになってきた。しかし、その後の雑談がなかなかできるようにならなかった。


 「おはよう」

 自分から挨拶をして、相手も

 「おはよう」と返してくれる。しかし、その後の会話は続かなった。

 たまに、会話が続く事もあったけど、いろんな人に、まんべんなく会話するのは苦痛だった。いろんな人と会話している人を見て、この人は相手に興味があるのか、自分の事を語りたいだけの人かどっちなんだろうと考えてしまう。私は自分から人に話しかけたりはしないけど、人への興味はそこそこあると思っている。その証拠に、動画投稿サイトを視聴したり、ラジオを聞いたりしている。他人に興味がないなら、そんな動画を見たりしないだろう。それなら、なぜ自分から人に話しかけようと思わないのだろうか。自分でも不思議に思う事がある。じっくり考えてみると、自分で話しかけなくても他の人が話しかけた方が、うまく面白い話を引き出してくれると思うからだ。そんな事を考えてしまうと、余計に自分は、人と会話する意味はあまりない気がしてきて、楽な方に逃げてしまうのだった。しかし、このままでは今後、困る気がする。学生のうちならなんとかなるかもしれないけど、社会人になって仕事とか、とてもできそうにない。今後の事も考えて、いつまでも1人でドラムの練習をしている場合ではない。私は勇気を振り絞り、LINEで来週の日曜日にスタジオで一緒にバンドの練習をしようと連絡しよと思ったのだった。

(続く)

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