第六十二話ユニークモンスターとイベント㉙




(数十分後……)



(よっしゃあこれで終わりぃ!)


「逆らうな逆らうな逆らうな逆らう逆らう逆らう逆らう逆らう………」


[デザイヤーに2000ダメージを与え、追加で78000ダメージを与え、討伐しました]


[討伐報酬 意思の湾曲 経験値 5]


(また経験値しょっぼいな…駒回収っと)



さぁーて…これで《ファスト》の強力な魔物三匹全部倒したかな…


二匹目のオーダーってやつが一番きつかった…


オールステータス1で自分と相手のステータスで平均を取るって何だよ…しかも何回でも使えるから[幻影化]使ったあとにも平均を取られ…結局は手数と固定ダメージでぶっ殺した…


デザイヤーってやつは相手の一番高いステータスを徴収して、その数値分自分のMPに変換するってもの…ぶっちゃけ一番弱かった…だって[幻影化]して[極限化]でMNDに全振りしたあとに[忿怒のオーラ]纏えばステータス増えるし、普段はこんなことにはならないけど多分数値が下がったから[極限化]してる判定にならなかったんだろう…つまりバグ…………なんかではない…と思いたい…



[システムメッセージ :《ファスト》の強力な魔物が全て討伐されました。《ファスト》のスタンピードの兵力が下がりました]


(システムメッセージでも確認できたし…次は《セカディル》と行きたいところだが…)



正直うまみがない…だって《セカディル》の強力な魔物普通にダンジョンでボスモンスターとして出てくる[アークゴブリン]と[スタービングオーク]だぜ……でもまたあの薬屋に寄りたいんだよなぁ…あと7品買えば溜まるポイントカードが手元にあるし…

あと■■■の姿で紹介分のポイントもらっときたいし



(一応いくかぁ…強力な魔物は倒さなくていいや)



どうせプレイヤーが倒すだろうし




*




《セカディル》到着…今回もデコイからの呼び出しはなし!


いつもの手法で門から入らせてもろて…


…………


しばらく街の中を歩いていつもの薬屋についた…なんかケミカルな匂いがするのは気のせいだろう…



(こんばんはー…)


「いっらっしゃいませーー!あ!この前の旅人さんじゃないですか!っていうか喋れたんですか?!喋れないんじゃ……勘違いでしたかねぇ…?」



なんかいつもより明らかに口数が多いし…目がバッキバキ何だけど…ナニコレコワイ…



「………まぁそんな事はどうでもいいですね…で、今日はどのような誤要件でしょうか?」


([中級回復薬]を三本…[スキル所得薬(ランダム)]を一本…あとあればでいいのですが[ほころび草]を三つください)


「[ほころび草]なら在庫がまだまだあるのでご用意できますので…お会計が7500000で〜す!」


(7500000ですねー…)



最近はプレイヤーと戦闘することが多いから金が貯まるのなんのって…もはや7500000なんてはした金よ……はした金は言いすぎたわ…



「はい丁度ですね〜…ポイントカードをもらいますね〜!おっ!丁度溜まりましたねぇー!なんでも好きなお薬を選んでくださーい!でも倫理観を持って選んでくださーい!」



これちゃんと高いやつも選べるのだが…好感度がだだ下がりするんだよなぁ…だから高くて好感度が下がらないギリギリのラインを攻める!



(じゃあ[色褪せた仙人丸薬](150000)を下さい)


「了解でーす!」


(ちゃんと一粒じゃなくて瓶で下さいね)


「ももももも、もっちろんじゃないですかー!」



瓶だと5粒セットなので750000である



(あっあとついでに■■■さんのポイントカードを預かっているのでこちらにも紹介分のポイントをもらえますか?)


「もももも、もちろんですよー」



俺の手には既に5ポイント溜まっているポイントカード…これからもらえるのは5ポイント…つまりもう1ターン俺のターンだ!



(ポイントが溜まったらもらうものは伺っているので私が預かりますね)


「ど、どうぞ〜」


(じゃあ[スキル所得薬(数多なる旅の記憶)](12000000)を下さい)



もうあの姿でここに来ることはないのだから。好感度などゴミ同然だ




*




お読みいただきありがとうございます!


もしよろしければ★と♡、フォローのほどをよろしくお願いします!モチベになります!






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る