第四十八話ユニークモンスターとイベント⑳




なんとか聖堂が潰されてもなお、餓者髑髏は進行を続ける


ゲーム内時間も夜になり、月明かりに餓者髑髏の骨が照らされて淡く光を反射している

そしてその下ではプレイヤー達が潰されたり、振り回されている手にぶち当たり肉塊になったりしている


この凄惨な光景を見てしまったあなたはSANチェックです。


それにしても餓者髑髏くん大活躍!

2話も使用するというなんという(作者に)優しい設計!


倒した相手を食べて回復&自己強化!低燃費!お買い得!


なんか幻想的な光景の下では凄惨なことが起きているってなんか風刺画っぽいな…


巫山戯るのはここまでにしておこう…戦況は未だに餓者髑髏が優勢でプレイヤーが劣勢…


餓者髑髏がダメージを受けたとしても、適当なプレイヤーを食べて回復&自己強化する


対してプレイヤー側はどんどんプレイヤーの数が減り、モフり隊もワンパンできる火力じゃなくて手数でほぼワンパンみたいな戦い方なので攻撃しようにもできていない状況。今はダメージを与えずに餓者髑髏を止められないか模索中といったところだ


ちなみに餓者髑髏が回復&自己強化しているのかは俺なりの考察になるが、元ネタの餓者髑髏は亡者の集合体らしいのでプレイヤーが殺してきた魔物やNPCの魂…亡者を取り込んで自分の力に変換しているんじゃないかと思う。


さてどうやって餓者髑髏を突破するのかなぁ?




*




(にんじんしりしり視点(辻斬り))



「デバフ上がりにこれはこたえる…」



あの憎きクソモンに食らったらしい[ボンバーボンバー]のせいでほとんど一日動けないほどのデバフをくらい…ようやくデバフが完全に治りまたサラタマと一緒にスタンピードに来たというのに…



「先輩…これやばいっすよ…マリちゃや他のバフをかけられる人達でありったけのバフかけて火力が1番出る人に魔術を打ち込んでもらったんですけど耐えられたっす…!」


※マリちゃとは純美のマリオネットのことである


「まずくね…?」


「そしてもうそのダメージも回復されたっす…」


「やばくね…?」



餓者髑髏(鑑定済み)は《サーデム》への進行している。

プレイヤーやNPCを食べることにより回復と自己強化するので特攻するなとずっと呼びかけをしている人がいるのにもかかわらず指図されるのが嫌いなやつとか逆張りマンとか自分が正しいんだヒステリックとか頭がちょっとなやつとかが特攻しまくりこの始末だ…


もういっそあいつら全員キルすれば楽になるだろうに…



「ねぇ○○○(個人情報保護により閲覧できません)…最近ストレス貯まること多くて…ちょっと限界なんですよ…」


「ん゛?!どうしたサラタマいきなり!?それ本名!?」


「そんなことはどうでもいいですよ…どうせ周りには聞こえませんし…それよりあいつら邪魔ですねー…」


「どうでもよくはないと思うけど……あいつらは邪魔だとは思うけど」


「そうですよねー…あ…!良いこと思いつきました!」



嫌な予感しかしない…サラタマはいつもこういう時はまずいことしかしない…



「マリちゃー!ちょっとこっち来てー!あっ先輩は離れていてくださいー」


「サラタマ…なにをする気だ…?」


「芸術ですよ!芸術!」



そう言うとサラタマは何かをマリちゃに耳打ち(そこが耳なんだ)で伝えると前線の方へと消えていった


よし!今すぐ逃げよう!どこか遠くに!あの声が聞こえる前に!



「[称賛]![鼓舞]![赤薔薇ノ指揮]!そしてそして!【爆発イ ン =芸術パ ク ト】!!!」



更地になる前に!!







お読みいただきありがとうございます!


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新作です!まだ6話しかありませんが読んでみて頂けるとありがたいです


一瞬でも探索者世界ランキング1位になりたい私は月始めにダンジョンを爆走する〜私が攻略しているのは初級ダンジョンのはずですが何か問題でも?〜

https://kakuyomu.jp/works/16818093072860862338






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