「巡礼の日々」への応援コメント
読ませていただきました。
なるべく感想を書くときは変なバイアス受けないために人様の感想は目にしないようにしてるんですが、今回は先行者の感想と作者様の返信をさらっと目にしてしまいました。
それこそ聖書か何かの一節、あるいはそれに付随する読み物のような体で、なのに妙に扇情的に書かれていて(文体はあくまで粛々としているのに!)、それが面白いと思いました。「僕」の罪を、まさに背負わされて結末へとなだれ込むような。
司祭は、それは罪ではないという。形を持たぬ欲望のままだから、そう感じるだけで、それがきちんと形を持ったときには、この先へと続く生命の営みの流れに乗ったものとなるのだから、と。
己の欲望をむやみに否定するものではない、というのはなんと正しく、また淫靡なことか!
それが女神の癒しの形となって現れることによって司祭の正当性を担保しているように見えるけれども、では逆にそういう奇跡がなければ「僕」はどうだったのか?
最後の、それこそ聖書の一節であるかのような付記に、うお、とのけぞったのは私だけではないはずで、しかもそれが(何かファンタジーか何かっぽいぞ……?)というものだったので、先に記した通り、他の方の感想へと目を向けてしまいました。
天川さんの中にある壮大なサーガの一節だということで、なるほど、と。あれがなければ、ごく普通に良質な寓話として読んで、勿論設定の時点で何か異質というか、おそらくこの世界とは違う律にしばられてるっぽいけども、と思いながら読み終えて、ふう、と息をついたことでしょう。
知ってしまったいまとなっては、これは通過儀礼のひとつとなるんだろうな、と思いますが、読後感には大きな差異はありません。
面白かったです。
司祭が豊満な黒髪の女性でなく、凛々しい彫像のような男性の司祭でこの展開だったら、かなりのけぞったでしょうがw
作者からの返信
お読みいただきましてありがとうございます✨️
普段のスロ男さんからは想像もできないような(失礼💦)繊細で解像度の高い読み解きをしていただき、大いなる感謝と溢れる思いを抱えて、いざ返信!
……しようとしたのに
嗚呼、それなのに────
なんで最後に落とすんですかwww
感想全部吹っ飛んじゃったじゃないですかぁ!!
………今吹っ飛んで散らかった想いの欠片を拾い集めて返信文を復元しております💦
え~、っとなんだっけな………
あ、そうそう
女神の教義の一節は、本編中で物語の所々で明かされていきます。
それこそ、FD『外伝』という、本伝が無いのにいきなり外伝という、某セクシーコマンドー外伝のような作りになっているのですが……
確かに、FD外伝本編も長いですけど、本伝にあたるものの設定だけはとにかく山程妄想しストックが溜まっている状態だったのです。
結局、設定がデカすぎて形にはできないだろうなぁ、と半ば諦めていたのですが、この物語の着想を得てからそこにドッキングさせて設定の方を活かすという形にして、今に至るというわけです。
ちょっとネタバレになりますけど
実は本編中では、出生率が致命的に低く、また主人公の住んでいる地方では男性が性欲というものを半ば失いかけている、という世界設定なんですよね。それもあって、司祭様はそれを失ってはいけません、と言う背景もあったりします。
もちろん、読み取っていただいた通り、人間は性の営みによってしか生まれてこないという根源的な意味も込められています。
彼の、性の目覚めは少々不適切なものであったのかもしれません。
それこそ、奇跡ではなく「そういうこと」だったとしたら……。
きっと、それでも司祭様は主人公の乱暴な行為を受け入れ、彼はそこで後悔し自分を呪い、
それでも、彼ら彼女ら一人一人の想いに触れて、
そして、自分と向き合っていく、というプロセスを辿ると思われます。
むしろそっちのほうが、ドラマティックではありますね✨️
……私、真面目なので。
一応、男性司祭様だったらどうなるか?
ちゃんと、考えてみましたよ?
彼は、知らなかった。
きっとこういう世界もあるのだと
衰え、やがて死に至る我が身であっても
想いと命を燃やそうと、その身を司祭様に捧げていく……
これが、生きるということなのだ、と
あの男は、衰え枯れ果てようとしてもなお
生命というものに縋り付こうとしている……
汚い、黒い欲ではなく
むしろ神聖な行いとして、彼らの夜な夜なの情事を見つめ続けていたことでしょう。
そして、去っていく男を見送った後、
朝日の差し込む教会で、
彼は泣きながら司祭様にお願いしたはずです。
「ぼ、ぼくにも……祝福をお与えください……!」
と。
……なんか、千織さんっぽくなってきた気がしました✨️
部活動、始まってきたな……フフフ
編集済
「巡礼の日々」への応援コメント
出だしの壮大さから感じる清々しい空気。
そして、コミュニティの生活の様子がありありと思い浮んで、一気に世界観に引き込まれました。
主人公にも自然と感情移入できるし、年配の巡礼者に対しても、こちらが優しい気持ちで見守れる描き方で、安心(?)して読めました。
その辺りの水準の高さは、さすが天川さまです。
目撃があってからの主人公の葛藤していく流れは、まんまと胸がザワつきました(笑)。
最後まで読み、私自身は司祭側の価値観に近いとわかり、そこから主人公の葛藤を見るとより主人公の変化に集中して読むことができました。
初見だと、「司祭側の価値観の理解」と、「主人公の心の状態」を同時に把握するのが難しいな、と感じます。
脳内の処理が追いつかない的な。
両方を繊細に描かれていいる良さ、と、そのミステリー感の良さ、の結果かと。
「わかりやすさ」との両立は、私の課題でもあります。
と、思いましたが、いかがでしょうか??
どんな作品にしたかったのか、またぜひお聞かせねがいたいです!
⚫︎追記
部活の方ではもう記事にさせていただいたのですが、そこに、作品リンクを貼ってもよろしいでしょうか??
作者からの返信
リンクはもう、ご自由にお貼り下さい司祭さま……!
感想とレビューを頂いたとき
私の心は女神からの祝福を受けたようでした✨
千織司祭さま……!!
巨乳BL変態趣味などと……
私はあなたを冒涜していました……!
跪いて、深く深く、懺悔……
いや、謝罪をする──
変態趣味と避けていた読者さんたちに……そして、スロ男さんに✨
もう、この作品は私の全てをつぎ込んだ処女作にして最後の作品になると思って渾身の想いで書いた作品でした。
……結果、100話50万文字超え……
それでも合計pv50にも満たず……
もう止めようと思っていたときに、この切りぬき短編に下さったコメントが初コメントで……
そこからまた書き始めることが出来ました✨
思い入れの深い作品にお言葉を頂けたのがまず何よりも嬉しいです。
語ろうと思えばなん万文字でも語れそうな今作なんですけど──
まず納得で嬉しい★2✨
読みの問題とかではなく、この作品は長編で少しずつ背景が紐解かれていく仕組みですので、今作の中では意図的にわかりにくくしてある部分であります。たぶん、本編を読んでいればその辺りの疑問も氷解するんじゃないかなぁ……(などと露骨な本編誘導の意味もあって、こんな切りぬき短編を作ってしまったわけですがw✨)
たぶん、主人公が司祭さまにあのまま乱暴を働いたとしても、彼女はそれを受け入れたのではないかと思います。その場合、真実を知った彼は自ら命を絶つほどの後悔に苦しんだかもしれませんけど……💦
いわゆる、性の目覚め的なものは、丁寧に踏み込まないと、仮に失敗すると彼のように黒い欲望にとりつかれてしまうのかもしれない、という思いもあり。
そして、彼らの民族というのは私たちのような地球人とは違って、出生率が致命的に低いという特徴があります。
その為、家族という仕組みが無かったり、一人一人に役目とも言うべき社会的な使命がごく普通に根付いている、という背景もあったり、と。
短編のみではわかりにくい部分も意図的に残してあるので、その辺が読みにくさの一因でもありますよね💦
……本編誘導の宣伝のために短編に仕立てたのですが、残念ながらその効果は全くありませんでしたけどw
設定てんこ盛り作品というのはなかなか難しいなぁ、と思いつつ、そんな中でも単体で楽しめるエピソードだったんじゃないかな、と思っています✨
今回、無理矢理読んでいただいた格好で申し訳なかったのですが、詠んでいただけて最高に幸せです✨
私にも、まだ役目があるのかな、などと思いつつ
またよろしくお願いしたいと思います✨
「巡礼の日々」への応援コメント
処女作には全てが詰まっている。
それを体現するかのような掌篇ですね。穢れていると同時に聖なる女。穢れの部分は自分の中にある穢れであるし、聖なる部分は、救われたい、清められたい、受け止めて欲しいという願い。
女性は偉大です。
昔はもっと露骨に、弱い立場の女性、寡婦なども、村落の男たちの共有物として相手をさせられたのですよね。
この方もそういった女性の一人として書くことも可能だったところを、女性の司祭として登場させたところがキャラ立ちとしては良かったです。
外伝? にあたるのですね。予備知識なしでいつも本文から読むので気づきませんでした。好みの話でした。ありがとうございました。
作者からの返信
お読みいただいてありがとうございます✨
まさかまさか……
これ、を読んでいただける日が来るとは……
ちゃんとした小説としても長編としても、生まれて初めて書いた作品であるため、改めて読み返すと文章が粗削りだなぁ、と──同時に、めちゃくちゃ、想いが迸ってるなぁ……と、しみじみしたり✨
もう、一番思い入れのある作品であり、一番読まれて恥ずかしい作品でもあります💦
むしろ、もっと性的な作品より恥ずかしいかも……
SFなんですよね、これ。
正直、決して読みやすいものではないと思って諦めていたものでもありました。
好みの話と言ってもらえたことは、もう……望外の歓びであります✨️
作品名、FD外伝 自警団第四分団飛行隊~ゆめうつつ~
奇しくも、正伝というか本編に当たるものは存在せず、朝吹さまのおっしゃるところの、超巨大な世界設定だけが延々書き綴られていたものでした。設定が大きすぎて、物語としては全く一文字も書かれていない……頭の中だけの「傑作」でした。書く前はみんな傑作だそうですw
まあ、設定という妄想だけでも十分楽しめていたので、世に出ることはないだろうし、出すつもりもありませんでした。
ほんと、10年くらいもの間、妄想してはこねくりまわして……そんな設定だけのものだったんです。
ある時、ひとつの物語と人物たちがわたしの中で生まれ、その人物と物語を、先述の設定の枠組みの中に放り込んで走らせてみたらどうなるんだろう? と思い、いきなり始めたのがこのFD外伝でした(そう言うわけで、本編に当たるものはありませんw)
何しろ設定だけは山ほど出来ていたので、物語が捗るはかどるw
自分で気付かずに作り上げてた高速道路をかっ飛ばすような気分でした✨気付いたら50万文字超えてたんですよねw
もちろん、3ヶ月の間全く読まれませんでしたw
今は、一時中断していますが、いずれ書き上げようと思います。物語の中の、彼らが……僕たちはここで生きているよ…! そう叫んでいるのが聞こえるようですから✨
「巡礼の日々」への応援コメント
企画のご参加ありがとうございます(*-ω人)
さすがの天川さん。
途中あれ?(*ノωノ)ってなったわたくしの汚れを予知しているかのように救ってくださってありがとうございます。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます✨️
この作品、実は、
あたしの記念すべき一作目(の切り抜き)なんです。
さすがに、生まれて初めて小説として書いた小説なので、
(それまでも落書き程度の文章は書いたことありましたけど、いわゆる中二病的な今読んだら破り捨てたくなるような類のものw)
部分的に読みにくいところもある作品ですが
この短編に切り抜いた部分だけは、今読んでもちゃんとしてるなw
と、ちょっと嬉しい発見があったり✨️
ただ、初めての作品なだけあって、
3ヶ月ほど誰も読んでくれなかったんです……💦
つらかったw
そのあと、企画に参加したりして
少しずつ読んでもらえるようになって……
その中でも、目一杯心を込めて集中して読んだ作品に
レビューを残すと反響が大きかったです。
あたしが頑張ったのは、書くことより読む方だったような気がします。
結構、気に入ってる……
書きながら自分で泣いた初めてのシーンだったので
結構思い入れあるんですよね。
ここだけは、誰かに読んでほしかったのでw
ちょっとずるいですけど、かねおりんさんなら読んでくれるかも✨️
という、下心全開で企画に参加させていただきました💦
すみません✨️
レビューもありがとうございます✨️
この作品も、ようやくレビューをいただけるようになったのだと
とても感慨深いです。
本当にありがとうございました✨️
「巡礼の日々」への応援コメント
企画にご参加いただきありがとうございました。
言葉の一つ一つが丁寧に選ばれているような印象を受けました。そのおかげですっと情景が浮かんできて、はらはらしながら読んでいました。主人公と同じ想像をしていて、それが誤解だと知ったときに、なんだか私まで後ろめたい気持ちになりました。それくらい臨場感がありました。
興味深い話をありがとうございました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
情景はなるべく簡潔で、分かりやすく、
を目指したのですが、
文章削りすぎてちゃんと伝わってるか、心配もしておりました
子供から大人になる過程の性の目覚めって、
失敗したらとんでもないことになりそうで……💦
そういうのもあって、社会はR-18を作ったのかな、と
物語の彼は、
踏み外しそうなところを、寸前で助けられ
自分で気付いた、というところに
救いを感じていただければありがたいです。
ありがとうございました✨
「巡礼の日々」への応援コメント
えぇ~っと。
司祭が男性ではなく女性で
しかも、あの盲目の女性がそれであった
と、知ったときの衝撃たるや!
……何か、見てはいけないものを見た気がします。 (。・・。)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます✨
隠されていることには意味があり、またその営みにも意味がある。
自分がその主役ではなく傍観者であるからこそ、見えてくる本質というものもあるはずです。
そこがうまく伝わっていれば幸いです✨