20日目 創作論はネットで探す

一昔前までは、調べ物は全部、図書館でしていました。

とはいえ、まあ、私は図書館で調べたという記憶はほとんどありません。図書館は調べ物をするというより、面白い本を借りて、家で読むというスタイルでした。


図書館は好きなのですが、長くいるのは好きではありません。本は家で読みたいですし、勉強も家でしかできないタイプでした。図書館で勉強したり、塾の自習室で勉強したりすることは苦手でした。


私個人の話をしたいわけではなく、昔はネットがなくて情報源は書籍だったということです。


今はネット上に情報が溢れています。この情報量がとてつもなく多く、しかも、新鮮です。


図書館で調べ物をしようと思っても、古い本しかなかったりします。情報にも鮮度があり、古い情報には価値がなくなってしいます。図書館の本の場合は、価値がない情報であっても淘汰されずに残っていることがあります。


一方で、ネットはGoogleなどの検索エンジンなどにより、情報の淘汰が行われています。


しかし、コピペみたいなサイトも多いという実情はあります。粗製乱造が行き過ぎているのもネットの特徴でもあります。


それでもやはり有用な情報はネットにあり、本で探すほうが難しかったりもします。


こと、創作論に限っては、書籍にしても売れないという実情もあるのでしょう。Amazonを探しても、あまりいいと思える本がないんですよね。本当に売れないのだと思います。


もちろん、いい本もあります。例えば、おすすめは『小説家になって億を稼ごう』です。私はこの本を図書館で借りて読んだのですが、書い直して手元においてあります。何度も読むだけの価値があると判断したからです。


ほかにも『ミステリーの書き方』も書い直した本です。『売れる作家の全技術』も手元においておきたいと思う一冊です。

『新版・小説を書きたい人の本』や『プロだけ知っている小説の書き方』もおすすめです。


有用な本はあるのですが、絶対数が少ないです。数の力ではネットが勝っています。

私の感覚では、圧倒的にネットが優位です。


情報の量と鮮度ではネットが上で、有名な本であれば質が保証されています。


創作論の本を探すのは難しいので、創作論の情報はネットで探すことのほうが多いです。


私はネットの創作論と書籍の創作論はタイプが違う別のものだと思っています。


書籍として出版するためにはどうしても売れるものを作るしかないですし、万人向けに書くために説明文も多くなっています。


書籍の場合は情報を網羅するように書かれていますが、ネットの場合は自分で必要とする情報をこちらから拾いに行くことになります。


書籍は頭から最後までを通して読むものだと思います。

一方で、ネットの情報は必要なものを必要な部分だけつまんでいく感じです。


そもそもの目的が違いますし、創作論はネットとの相性がいいのかもしれません。


小説を読む場合は一部をつまんで読むなんてことはしませんので、書籍が向いています。


一方で、創作論はネット向きなのだと思います。

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