第8話 筆記用具
「はい…講習会始めますね…」
講師は女性でした。声に張りのある…だけど申し訳ないですがあまり若くはありませんでした。
「入村者ね…じゃなくて転入者か…どっちだっていいのにね…今日はおひとりなんだ…お名前は…」
「ワタナベケイスケといいます、35歳です…」
「ワタナベさんね…まあ気楽にがんばって。この講習でだいたいわかるからさ…」
「はい…。でも先生…筆記用具をまだ買っていないんです…」
「そうだね…そうだった…
デスクの下にタブレットがあって専用のペンもあるからそれ使って…。あとそうだ…それ君用だから講習のあと持って帰っていいから」
「そうなんですか…」
「うん…どこでももらえるもんだけど…ないと不便だからさ…」
「はぁ…」
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