更に更に面倒な事に。

「……はぁ…遂に来ちまったか…」


そのまま二日がたちお見合い当日。

礼儀作法類は教えられていない。


「にしても親父…[まぁ心配すんな!適当にやっときゃ何とかなる!]って投げやりにも程があるだろ…」


スーツだからこの戦闘服を着たままお見合いにポン!されるそうな。はぁ…逃げ出したいけど親父から逃げれる気がしねえ…


「にしても相手は誰なんだ一体…」

「この国の姫。」


まず姫いた事に驚いた。 

…この国の姫とか絶対サキュバスですどうもありがとうございました。


「魅了無効とはいえ…ちょっと怖えよ…だってこの世界フラグ立ったら折るのマジで苦労するからな…」


はぁ…


馬車で揺られ揺られて王城へ。デケえ。うちの城の一回りはでかい。


「それでは案内致します。」

「あぁ…」


そうして俺は歩みだした。気が乗らん。


よく見りゃ全く知らん奴らが大勢。


「もう帰って良い「旦那様に言いますよ。」汚え手を使いやがった…」

「それ程大事な出来事ですので。」

「へいへい…」

「そのネックレス良く似合っておられますよ。」

「おう…」


そうして王城の門番……はサキュバスとヤッてたわ。もう心配なんだが……


門が開いて奥に奥にと進んで行く。


「もう帰りたいなァ…」

「駄目です。」

「ハァ…」


馬車から降りて行動する。


歩いて大広間を目指して移動する。


どこへ行っても肉と肉がぶつかり合う音がする。


いつぞやの淫乱ビキニアーマー騎士団とかもいた。こいつ等も男食ってた。


「食われる事は無いだろうが…」

「むしろ力でねじ伏せられるでしょうに…」


流石にないだろうな。


大広間についてしまった。


「はぁ‥来ちまった…」


俺の親父より強い奴はいない。と言うより俺よりも圧倒的に弱いやつしかいない。


「暇潰しに魔王でもぶっ殺しに行こうかな…」

「あの…」

「一体誰だ…俺に話しかけた奴は…」

「もしかして…エンフォールド様ですか?」

「ああそうだよ…俺がエルハヴァル・ハイン・エンフォールドだよ。」

「私がお見合い相手の一人のノイン・エイリッシュ・エリーと申します。」


カーテシーをして席に案内される。


「ん?エリそいつ誰?」

「姉さん…この人がエルハヴァル公爵家のエンフォールド様ですよ…」

「ああ…アタシらのお見合い相手ね…」


そいつは席を立ち俺に面と向かい


「言っとくけどあたしはあんたみたいなのに嫁ぐ気は無いから!」

「別にどうぞ。俺だって嫁などいらんし。そもそもこれだってイヤイヤ来させられてるからな。」

「ちょっとお二人共…」

「あたしは誰とも結婚しない。少なくともこの国の男なんか碌な奴なんて居ないわよ!」

「俺は少なくともこの国育ちじゃねえし色恋沙汰に興味なんて一切見い出せんからな。」


段々気分が悪くなって来た。


「帰るか…」

「そうやってヤれないって分かったらすぐ別の所に逃げるのね!」


は?俺が…逃げるだと?


首に掛けてたフラガラッハが人形となり俺を羽交い締めにした。


「おい!そこのお前!逃げろ!殺されるぞ!」

「なっ…何よ…」

「ボサッとすんな!逃げろ!」

「離せフラガラッハ。」


走ってどっかに逃げていった。

追いかける事も可能だが…


もうなんかイライラが収まったわ。


「はぁ…」

「落ち着いたか?」

「うん。あと…」


「てめぇはよ離れんかい!苦しいんじゃボケ!」

「あ”あ”!?」


そんなこんなで家に強制送還。


「ハッハッハ!流石俺の子だ!見事に失敗したな!」

「親父あれはキレても良いって…」


まぁしょうが無いさと一言。


「とりあえず飯食って温泉入って寝るわ。」


そうして夕食までをフラガラッハと喧嘩する。


夕食を取ったあとは温泉でフラガラッハを湯船に沈め(また性懲りもなく石鹸を投げつけて来やがった為)俺もゆったり浸かる。


その後はまぁ就寝。


翌朝。


「てことで連れてきちゃった☆」

「」


あの女とエリーが騎士団連れて魔物討伐のために一緒に俺を連れて行く事に。

holy shit!


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