第2話

お姉ちゃんは優しかった。


天才だった私はずっと周りに合わなくて孤独だった私にいつも一緒に居てくれた。


でも昔、そんなお姉ちゃんに


「お姉ちゃん、私なんかと一緒にいるとこれからも友達出来ないよ?」


「可愛い」


「えっ??」


「だって、私のことを心配してくれているんでしょ!!」


お姉ちゃんは私を離さなかった。いつも思ってくれて居た。


ーーー


お姉ちゃんに頼めば良かったな。


素直にお姉ちゃんと一緒に協力プレイしたいって


でもなぁ、やっぱりゲームすると配信しているチャンネルバレそうだしなぁ。お姉ちゃんには配信は見ないで!って常々言ってるし、


とりあえず、今日の配信はちゃんとやらないと

ーーーー


はぁー、初心者さんか、フリーマッチだし、普通にあるよね。


つか、まだ初めて5分も経ってないじゃん。

そのまんまフリーマッチに入ってきたね。


今、配信中だし、流石に初心者ボコすのはなぁ、でも手加減とかしたくないし、


バトルスタート!!


なんか、すげぇガチャガチャ動いてる??

技を確認して居るのか?それともうまく動かないのか?出したい技があるから練習して居るのか?


まぁ、とりあえず隙だらけだし攻撃っと、っておーカウンター決められたよ。


ガチャガチャから奇跡的に決まったね。


ってお、攻撃してきた。中々変わってる初心者だな。


ヒット!


??


ヒット!!2コンボ!!



3、4、5、6、


何何??何ー!!!


コンボが決まって居る。抜け出しても直ぐに次のコンボを決められて、


LOSS



「う、嘘でしょ。私が、私が負けたーー!!!」


嘘でしょ。この私が負けた??


一度も負けたことのない私が??負けた??


こんな初心者さんに?


チート??


いやいや、私は負けたことなんていない?チート使って居るプレイヤーさんには最低でも引き分けには追い込んでいる。


負けたことなんて、一度もなかった。



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