追放された元勇者の双子兄妹、思春期に差し掛かり夢魔の血に目覚めたことで、互いが異性に見えすぎて辛いです。

第５章

夢魔の生態について

・夢魔の血が濃いものは基本的に炭水化物の代わりに精気を他者から吸わなければ生きていくことが出来ない。

・この世界の栄養事情はあまりよくない。加えてエナジードレインは特に相手に快楽を与えるような効果はない。その為、多くの夢魔は食料や金銭、或いは労働と引き換えに精気を分けてもらう形になることが多い。

・一方で、それらの代わりに、恋人など他者と特別な関係になることで精気の提供を受けるパターンも多い。その為多くの夢魔は本能的に、思春期に差し掛かる頃から、飢餓感と共に強烈な性愛にとらわれるようになる。

・思春期の夢魔は瞳の色が赤く染まり、気性が荒くなる。一方で精神的に落ち着きを取り戻していくと、その色もまた落ち着いた色になっていく。

・基礎的な身体能力はエルフの２倍、人間の３分の２程度である。一方で身のこなしは全種族の中でも特に優れている。その為、パートナーも金銭も得られないものは盗賊やスリなどで生計を立てるものも多い。