ANALOG

娘に私と一緒に遊べる箱庭ゲームをすすめました。

彼女はハマるか分からなかったのですが、園芸やアイテムを集めての錬金術などで自分の庭と二人の庭を造ったり、アバターのお着替えをまあまあ楽しんでいるようです。

あまりやりこまなくて済むし、ただお金が貰えるとの理由で時間潰しのミニゲームをしているよりは、達成感があったり、ママとの共通の話題にもなります。


父親もいけないのですが、彼は若い頃紙の本を読んで待ち合わせや自宅で過ごすことが多かったのですが、スマートフォンができてからは、悪いことをしたひとが味海苔を目に貼るように、縦長にスマートフォンと言う壁を作ります。

ネットの小説に目を滑らし、ときにゲームもしています。

布団を並べて敷くとマリアナ海溝ができるのですが、それよりも侘しいです。

こうして隣にいるからいいだろうとは定型文の口癖です。

違うよ。

私は、パパと関り合いたいのですよ。


i-modeの頃、作詞を応募して、五人しか選ばれない佳作に入れました。

その話を娘にした所です。

タイトルは、心片とならず。

煌びやかな修飾もなく、いつまでも片肺飛行はなきようにと願ったのが、選者の先生に伝わったようです。

なくならない内に副賞の音楽ギフトカードはCDに使いました。


私は相当なアナログ屋さんです。

娘からCGを教えて欲しいと頼まれますが、それは少なめにして、先ずはスケッチブックと固形絵の具を御茶ノ水の画材店で求めました。

元はいいのですから、後は練習です。

彼女のセンスを私は買っています。

一枚の少女をママに贈ってくれました。

彼女は袖を通さない水色の綺麗なセーラー服とはにかんだ瞳が印象的です。

小学生の頃から、夏休みにはお絵かきを促しました。

思い描くことと実際に描き出すことは、スイッチがあります。

息子にも同じく接しました。

彼は細かく描く方で、アイデアも持ち合わせています。

折り紙や切り絵も帳面に纏めて提出しました。


アナログってなんでしょうね。

私は昭和星人ですから、愛してやまないです。

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