徐邈3 酔いどれ會稽王
さて、
そこで目をつけたのが、
「昔、
孝武帝はこの言葉を受け入れた。
徐邈はあるとき
やってきた徐邈に司馬道子が言う。
「貴方様も我らと酔いを楽しみませぬか?」
徐邈は答える。
「徐邈は街の片隅の小書生なれば、いじましくも節儉清修に酔うすべを身につけてしまいまして」
司馬道子は徐邈のふるまいがもともと質素であったことを知っていたため、その発言を笑いこそすれ、咎めだてすることはなかった。まもなく司馬道子は徐邈を
初,范甯與邈皆為帝所任使,共補朝廷之闕。甯才素高而措心正直,遂為王國寶所讒,出守遠郡。邈孤宦易危,而無敢排強族,乃為自安之計。會帝頗疏會稽王道子,邈欲和協之,因從容言於帝曰:「昔淮南、齊王,漢晉成戒。會稽王雖有酣媟之累,而奉上純一,宜加弘貸,消散紛議,外為國家之計,內慰太后之心。」帝納焉。邈嘗詣東府,遇眾賓沈湎,引滿諠譁。道子曰:「君時有暢不?」邈對曰:「邈陋巷書生,惟以節儉清修為暢耳。」道子以邈業尚道素,笑而不以為忤也。道子將用為吏部郎,邈以波競成俗,非己所能節制,苦辭乃止。
(晋書91-3)
おもしれーなこの人、なんで全然世説新語にいないんでしょね。これたぶん司馬道子とのやり取りを踏まえての孝武帝への建言だよね。そうして考えると徐邈はどちらのことも軽蔑してたけど、とは言え生き残るためにはどうにか食いつくしかない、的な感じだったのかな。
このひとの弟である
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