1人寂しいモンスター
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こんばんは〜モンスターです。(小声)
最近特に書く事はありません。何故って…毎日同じ事を繰り返しているからでぇす!
朝起きて、モンスターを倒して、その肉を食らって、たまにブレスを空に吐き出して、モンスター倒して、その肉食って…そして寝る。
ホンッッッットに書く事ない。それにどうやらここの森は辺境のそのまた辺境らしい。
なので人なんかいるはずがなかった。(泣)
あーあ、多分コミュニケーション能力は風前の灯なんだろうな。どうせ人がいても「あ…あ…」ってどこかの湯屋で暴れ散らかした仮面になるに違いない。
あっでも自分の体についてさらにわかった事がある。それは自分の一部を切り離して動かすことができた。
6か7ページ目ぐらいで「デュラハンだ!へへへ」と書いてたと思うのだが、頭が離れていても動くのなら手などもいけるのでは?と思考の末、生み出されたのが上で述べたものだった。
手や足をもぎっと取ってから適当にぶん投げる。その時にどちらかの目を閉じると、ぶん投げた一部から見た景色が見えるようになる。
片目で自分のいる景色。もう片目で一部がある場所が見えるので、少し変な感覚にはなる。まぁいつか慣れる。
そしてそのぶん投げた一部の感覚はある。なので自由に動かすことができる。さらにそれらが必要なくなったらそれらは放っておいて新しく体から生やす。
すると古い方(投げたやつ)はサラサラと塵になって消えるのである。
今の説明だと難しいかも、知らないのでもう少しわかりやすく書いてみようと思う。
右手をもぎ取って遠くにぶん投げるとそこからの景色が見えて、そこから自由にその右手を動かすことができる。
↓
そして右手の必要がなくなったら自分の体から欠損(投げた部位)したところを新しく生やす。
↓
すると自分の体から新しく右手が生えてくる。逆に自分の体と離れ離れになった古い右手は塵になって消える。
これで伝わったのかはわからない。けどまぁ凄い事だけは理解してほしいな。
ところで私は今かなりピンチな状況です。何故かって?それは…
頭だけで坂を転がっているからぁぁぁぁ!
いやぁぁぁぁぁ!
何故こうなったかは次のページィィィィ!
10ページ
いつものようにモンスターを倒しまわっていたんだよね。まぁいつもと変わらないから少しだけ奥に行ってみよう!と思ったわけ。
前回はかなり奥に行ったから、今回は少しだけ奥に行ったのさ。前はそれでもいけたからね。
まぁ少しだけ調子乗ってました…はい。とはいっても途中までは良かったんだよ。本当にそうなんだよ。若干強さが高くなっただけで一方的に戦えたんだ。
でも戦っている時に多分…あのリッチ以上の強さのモンスターに出会ったんだよね。なんとなくヤバいオーラの奴いると感じたんだ。
でも相手の姿は見えない。その時にスパンって綺麗に頭と体がお別れになったよ。まぁ別にその時は「逃げるか…」と危機感はあった。体の方を動かせばいいからさ。
でも相手は先に体の方を消し炭にしたんだ。消し炭というよりは腐ってドロドロになったんだよ。
あれは多分…毒なのかな?わからないけどね。
なので私は今、頭だけとなり。気づけば坂道をゴロゴロと転がっているのだ。まぁ後ろからそのヤバいオーラの奴が追っかけているんだ。
だから冗談抜きで私死ぬ?いやなわけ…
あっ坂道なくなった…速度が段々と落ちていく。私食われるのかな?
さよなら。わたs…
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うねうねしている天井だ。
ココハ…ドコ?私はモンスターだよね。うん。
あれ?私生きてる。
なんかドクンドクンって聞こえる。という事はあのヤバいモンスターの体の中なのか。というかいつまで私は頭だけなのよ。
頭から生やすのは少し変な感覚だなぁ。ニョキって生えるわけじゃないけどなんか段々と作られている感じ?
多分頭だけだと再生するのが遅い。そしてどこか一部だけがない状態だとニョキニョキと生えるんだろうな。
さて…元に戻った事だし。ここからどうやって出るかな。にしても気持ち悪っ…多分何らかのモンスターだったのだろう。原型はあるけどなんかもうね…うん。キモい。
つまり、しばらくすると私も溶けてなくなる。だからそうだな…ブレス吐けばいいんじゃね?
でもここの壁厚そうだからなぁ…
ドクンドクンと鳴っているのはおそらく心臓?あっもしかして光のブレス吐けば一撃じゃないか?
私頭良い!
今考えている作戦はこう。
ドクンドクンと音を立てている心臓目掛けて光のブレス(光線?ビーム?同じか…)を打つ。
↓
心臓を破壊
↓
倒せる
↓
私の勝ち!
じゃあやってみよう!がぱっと口を開けて…心臓の方に標準を合わせて…せーの!
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いつもの森だ…
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