第3話 ライバル登場
春が過ぎ、初夏の暖かさがモテ魔法学園を包む中、まゆみの日常は穏やかに流れていた。
授業での新しい魔法の技術、放課後の友達との楽しい時間、そしてタクミとの何気ない会話。
しかし、ある日、その平穏が崩れる出来事が起こる。
学園の廊下で騒がしい声が聞こえてきた。
まゆみとアヤは好奇心からその声の元へと足を運ぶと、多くの生徒たちが囲んでいる中心には、一人の美しい少女が立っていた。
彼女は「ミサキ」と名乗り、転校生としてモテ魔法学園に入学したばかりの生徒だった。
彼女の美しさと魅力的なオーラに、学園の男子生徒たちはすぐに心を奪われていた。
ミサキは、どうやら過去に数々の学園でトップの成績を収めている、モテ魔法の天才だという噂が立ち上がる。
そして、彼女の目的は一つ。モテ魔法学園でのトップの座を手に入れること。
まゆみはミサキと初めて目が合ったとき、彼女の瞳に隠された野望を感じ取った。
そして、その瞳がタクミの方へと向けられると、まゆみの胸に一抹の不安が広がった。
日が経つにつれ、ミサキの活躍は学園内で知れ渡り、多くの生徒が彼女のファンとなった。
一方で、まゆみとアヤはミサキの本当の目的や、彼女が学園に入学した背景に興味を持ち始める。
ある日、アヤがミサキに関するある情報を手に入れる。
それは、ミサキが過去に通っていた学園でのスキャンダルだった。
彼女は、自らの美貌と魔法を駆使して、男子生徒を次々と魅了し、学園のトップの座を手に入れた後、突如としてその学園を去っていたのだ。
まゆみはこの情報を手に、ミサキがタクミを魅了しようとしていることを確信する。
そして、彼女はミサキとの間に緊張感を感じながらも、自分を信じ、友達やタクミとの絆を大切にする決意を固めるのだった。
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