第6話 眠り

 あら、マルメイソンじゃないの。いきなり入ってくるから、さっきの奴らかと思ってしまったわ。呆れたような声がして、マルメイソンは目が覚めた。とても良い眠りだったらしく、体の疲れは癒えている──首から下の胴体は見当たらないが。

 自分の隣に、水晶玉の魔女プシュケーの顔が見える。大きな透き通った水晶玉と同じように、横に並んでいる。生首だ。やっぱり狩られていた。

 あいつら、首を置いていっちゃった、とプシュケーは言う。胴体に用があるのよ、失礼しちゃう。

 マルメイソンが、あいつらって何なの? と尋ねると、たぶん王国騎士よと返答があった。

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