男主人公版

その26

 僕は何も取り柄のない男だった。


 でも、そんな僕のいい所を何個も言ってくれたのが、彼女だ。


 初めてこんな人に出会えた。


「君に出会えなかったら、どうなっていたか。感謝してる。そのお礼に僕と付き合ってください……!」


「うん、よろしくね!」


 彼女は温かく受け入れてくれた。

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