疎遠

 学校の屋上

 僕の隣で彼は呟いた。


「つながりが欲しい」


 どんな意味で言ったんだろう。

 わからないけれど、胸がざわついた。

 

「僕とのつながりがあるじゃないか」と言ってやりたかった。


 だけど彼は、ずっと窓の遠くを見据えていて、僕は怖くなって声をかけられなかった。


 昼休みが終わる。

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