1mmも

「あんなやつやめておきなよ」


 彼は言った。私はそんなこと思わない。


「それは忠告じゃなくて、あなたが私のことを好きだから?」

「……うん。きっと、そう」


 しばらく黙ったが、彼は肯定した。


「気持ちは嬉しいけど、あなたのこと1mmも好きになれないの。だって私は一途ですもの」

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