好奇心

 昔から人を殺してみたかった。


 人を殺した事実が私を生かすような気がしたからだ。


 そんな私の元に、『彼』はやってきた。『彼』の誘いに乗って廃ビルの屋上へ行く。


 そして、私は『彼』を突き落とした。


 落ちて行く『彼』はとても晴れやかな笑顔だった。

 私も落ちてみたいと思った。

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