Verrat

 君は「信じていた」と、つぶやいた。

 かつてないほど、その言葉は鋭かった。

 僕の小さな心は簡単に壊れる。

 勝手に相手が「過信」していただけ……。

 そう。僕何も悪くない。

 言い聞かせてみたが、駄目だ。

 罪悪感ばかり募る。

 この、何とも言えない虚しさの正体が何にせよ、

 もう終わりだということは分かった。

 最初の放たれた言葉の時点で、僕と君を繋ぐ何かが切れた。

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