【詩集】

御伽

Regret

 罪は消せない。

 消えたように見えても、深く刻まれた傷は残るから。

 深く、濃く。

 傷ついたのは君だ。

 被害者面を続ける自分が嫌だ。

 本当は分かっている。

 一番つらいのは僕じゃない。

 泣ける立場じゃないから。

 たとえそれが、償うことができなくても。

 喉の奥で眠る「ごめん」。

 今、揺り起こして。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る