第21話 地磁気が逆転したらどうなるの
「ちちうえ、だいじなおはなしがありましゅ」
なんか思い詰めた表情のおチビさんですが。
「地学の教科書を読むと、ほんとにさいごのほうに、地磁気逆転のおはなしが出てきて、雑誌を読むと、なんだかよくわからないことが書いてあって、結局、よくわからないのでしゅ。これは大変な事が起る前触れなんだけど、内緒の秘密になってる、国家的な機密事項なんじゃないでしょうか」
なんで陰謀論っぽくなっちゃってるのかな、この子は。
あと「大変なコト」のところ、地磁気が全くない星の話と、混ざっちゃってますから。この星の地磁気が逆転してる間に、地磁気がまったく無くなる訳じゃないですから。
「磁極は、長い年月をかけて位置を変える。外的な要因は必要なく、マントルプルームの移動、コリオリ力などの内的な要因によるもの。磁場が弱まるとしても、大気が
まったく無くなっちゃうわけじゃない。
というわけであんまり心配しても仕方ないんだけど。」
「でも心配でしゅ。母方の生物学的な種族は、地上ではけっこうな長命種でしゅ。」
「そういえばそうでした。方位磁針が逆を示すようになるのでNorth(極)とSouth(極)の呼称をどうするか。逆転させちゃう? 梅田駅周辺で大混乱になると思う。しらんけど。」
「しらんのかいな」
「渡り鳥は複数の地磁気感知システムを持っていると言うが、視覚的に感知してるとすると、逆転している間は、道に迷うかも知れない。回遊魚やイルカ、クジラ、バクテリアなども地磁気の変化に影響を受けるかも。
あと四神の朱雀さんと玄武さんが逆転するかも。」
「くくく、奴らは四神の中では南北、って、何を云わせますの」
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