第七章
第54話 外国には…外国の事情がありますよね? 1
心底呆れた顔を見せるのはグラブフットだけではない、今話を聞いた関係者は
「勝算の
「確かにグラム神聖国以外は乗ってくるかもしれんが・・・」
「まあ3国の承認があれば十分ですが・・・そこは発案者として
そう宣言したところ、ローランドさんが、
「あんたがグラム神聖国の人間じゃないのは、さっき
ローランドさんは、感極まって言葉が続かない。まあ彼の事情を鑑みれば当然か・・・ローランドさんが固まっていると、サブリナが・・・
「その話自体は・・・
まあ、サブリナの心配も分かる。もう少し説明するべきか?・・・と思ったところへ、ミネルヴァから、
{主殿、必要な
{頼むよ。}
{おまかせ下さい!“
「根回しはいいとして・・・他にも問題は山積してる。現地だけを取ってみても、まず実務を取り仕切る責任者がいない、俺やアローナには無理だぞ。それに・・・」
「あー・・・まあ、待って下さい。詳しい事は後程、もう少し関係者を集めてお話しましょう。今は先にギルムガンの国王に謁見して、病状の回復を優先しないと、全て
それを聞いたアローナの瞳が輝く!
「助けてくれるの?」
「・・・勘違いしない様に。これは
「そこで
ふむ・・・なる程、彼女の性格は分かりやすくて助かる。そこで、サブリナが改めて問い掛けてきた。
「正直・・・話の展開が早すぎて訳が分かんないよ。あんたヴィルヘルムの使いだって言ってたけど・・・
「・・・僕は平穏が
――――――――――
{主殿、ギドルガモンは完全に活動を停止していますが・・・恐らく
{
「皆さん。これからギドルガモンの
ここまで関わった主要人物達は、やはりその目で確かめずにはいられ無いのだろう。ただ、同行するのはいいが、その間兵士達をそのままにしておく訳にもいかない。
ギルムガンの兵員達はまだ目を覚まさない物も多数いる。グラブフットが一部の魔法兵部隊に回復魔法を施し、その魔法兵がまた別の兵士達を回復させていった。その後グラブフットとアローナが事のあらましを説明して待機を命じると、事態を目撃していた兵士達のおかげで、とりあえずは大人しく待機してくれた。
「それでは参りましょうか・・・」
――――――――――
エンター2の出口をコアのある空間に繋ぎ、直接ゲートからその空間にでた瞬間・・・まるで
「これは・・・またとんでもないですね。」
僕の後に続いてこの場に入ってきた面々もそれぞれに驚いている。
{ミネルヴァ、エコーロケーションやパワーレーダーで
{試してみます。暫くお待ち下さい。}
{頼む。}
改めてコアを確認してみる。大きさや形はさて置き・・・メタリックグリーンに輝くその表面は、どうにもサイケデリックな雰囲気がして、正直この世界には似つかわしく無い
「うーん
「すまねえ、俺もガイアラドライトについては詳しい事は分からねえ。ただ古文書曰わくギドルガモンを倒した者に与えられるとしか・・・」
「そうですか・・・弱りましたね・・・」
仕方ないのでミネルヴァの解析が済むまで、改めて全体を見て回る、継ぎ目等は全く確認出来ないが、一部に文字が刻まれているのをローランドさんか発見した。流石は元ベテラン冒険者だ。まあ、刻んであったのは真上の部分で、よじ登ってみたローランドさんしか気付かないのは当たり前だったが・・・
「あーこれは・・・残念だがわしには読めんよ。」
どうも現在普及している言語とは全く違う言語で書かれているようだ。仕方ない、解析が済んだらミネルヴァに頼んで上から見て貰おう。そう思って何気なくコアに手を触れた時、
『 ♪ Congratulation ! Clear the first stage ! 』
――――――――――
突然、
{主殿! コアから特殊な
{危険なウィルスの可能性は? }
{スキャンした内容を見る限り問題ないかと・・・
{頼むよ。}
相変わらずの万能感を漂わせるミネルヴァからモノクルに
「
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