強がりだって知ってる
打ち出の小槌を振らないことも
お椀の舟の船頭も
誰かが讃えることのない強がりで
本当は花びらにも埋もれずに
雨の川にも溺れずに
虫の通せんぼだって股ごしたい
雪の家にも住みたくない
気づかないふりをしていても
気づけるようになってしまって
見えないふりをしたくても
嘘のにおいが教えてくれる
あなたのそんな強さと弱さ
優しい噓が残酷で
神様がくれたトクベツ席に
私の分がないとして
知ってる その乗り物が
乗客がないまま通り過ぎること
破り捨てた紙くずを
燃やせなかったことが あなたの弱さと
責めるココロがなければいいのに
決断も 後悔も
知ることが毒だというのは
きっと自分がトクベツだから
嫌い 四季の彩りなんて
怖い 景色の移り変わりが
変わらないで そのままで
強がりだって気づいてるから
打出の小槌を振らないで
同じ歩幅で 同じ景色で
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