　前回の更新が三月だったので約二か月ぶりです💦。

『太子妃が我慢しなさい　～姉妹差別を受けていた姉がもっとひどい兄弟差別を受けていた王太子に嫁ぎました～』

　前回はこちらの小説の連載を始めた時にアップしたのですが、それが先日完結いたしました。

　内容的には玄未版『美女と野獣』のような内容ですが、芥川龍之介の『鼻』という作品のテーマにあった、容貌の醜さ（他人の不幸）に関わる人間のエゴみたいなものも書いてみました。

　あと、ネーミングには少しギリシャ神話のエッセンスを加えたかな。

　全知全能の神ゼウスとヘラの間の最初の子のヘパイストスは醜く不具だったので海に捨てられます。それを海の女神テティスが拾い育てるんですね。

　第一王子に呪いがかかって醜くなる設定だったので、登場人物にテティスやヴァルカン（ヘパイストスのローマ神話の名）などなど。

　魔王メディアはこれもギリシャ神話の魔女メディアにちなんでいます。

　ただし、この作品の中では夫婦仲良しです。ギリシャ神話では夫に裏切られて我が子を殺す恐ろしい魔女なんだけどね。

　全ての名作は模倣の連鎖で生まれる、美女と野獣の話ももとはギリシャ神話の『エロスとプシュケ』の話がもとになっていると言われています。

　その模倣の連鎖の中でいかに味付けするかについては、作者が今まで読んできた本や鑑賞してきた創作物に独自性が現れますね。

　今回は半分以上ギリシャ神話を語ることに費やしたな💦。

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