ぼくがかんがえたきゅうきょくのそうさくろん/あとがきつき
山田百舌:名誉猫又₍⸍⸌̣ʷ̣̫⸍̣⸌
究極の創作論
最近、創作論が物議を醸しているらしい。度々槍玉に挙げられているが、この数日は特に。
ツイッターのおすすめタイムラインやフォロータイムラインで───山田のなかでは未来永劫、Xなどというバツ印もどきにはならない───
なかなかに苛烈で熱々なトレンドの創作論だが、実のところ、山田は創作論にもトレンドにも置いてけぼりにされている浦島太郎だった。
山田と名乗ったり浦島太郎だと騙ったりと、忙しいことこの上ない。
ツイッターを眺めていると否応なしに飛び込んでくることもあり、画面の向こう側の人間をビンタでもしてそうな創作論(争)・創作論(破)が展開されているのはなんとなく知っているものの、いったいなにが発端で連日お祭り騒ぎでタイムラインが賑わっているのかまでは理解ができていない。だれをぶん殴っているのかも。
まさに野次馬。
そんな野次馬 太郎の山田もひとつ創作論を転がしたい。……といっても、
・界隈に一石を投じたい
・創作界隈ひいては世界から争いがなくなり、人類みな平和に暮らせるように
などという殊勝な心持ちからくるものではない。先述したとおり、山田は野次馬の浦島太郎である。野次を放り投げにきただけで、胸に掻き抱くは見苦しい野次馬心のみ。
ツイッターなどという、リアルタイムで〝創作論〟が散見される場所に長居をすると、できたてほやほやの、やたら鮮度の高い感情が乗った文章に知らず意識が呑まれたりすることがままある。
少しばかりフォロワー数が多く、少しばかり発言力が強く、少しばかり影響力があり、名前の横に青い認証マークをくっつけ、140文字以上の文章をツイートし、表示されている数行内で自前の創作論を語り始め、そして「続きはWEBで」のノリでさらに表示で好奇心を突き、先を読むことを促す創作論者。気づいたときには遅く、ツイートを見た読み手が深く意識しないうち、ツイートやスレッドがたくさん表示されている。
色々なひとが創作論を説き、その垂れている創作論のなかには方向性が他者と異なる内容も存在するだろう。違う角度から見た違う視点の忌憚なき意見、ありがたーいお言葉群をインプットし続けると、さてどうなるか。
〝自分の創作観がバグる〟。
ツイッターなんぞに転がっている創作論など真面目に読むべきではない。ドラえもんの 生暖かい目 の眼差しで眺めている程度に済ませておくにかぎる。
と思っているような人間が考えた、最強・最高・究極の創作論をこのエッセイを読んでくれたひとに授けたい。
───導入なげぇ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!
「ツイッターで垂れ流されている創作論なんて大体は便所の落書き。あるいは広告の裏の殴り書き。そんなもの見ていないで、さっさと糞して寝て、起きたら自分にとっての最高の創作でもしてろ。こんなもん論じるまでもない」
以上。
他人さまのでけぇ言葉に惑わされず、自分さまの小さな声を聞き取ろうね。
野次馬より愛を込めて。
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