第21話…仕事に復帰3

別の仕事をパソコンで確認していたら…ん??この数字あきらかにおかしい。担当が課長になっている。またかよ。課長は出張なのでメールした。


「おつかれさまです。望月もちづきです。休みをいただきましてありがとうございました。今日からまた宜しくお願い致します。ところで、ここの数字なんですがおかしくないですか?お忙しいところ申しわけございませんが再確認お願い致します。」


しばらくすると電話がきた。


「おつかれさまです。今日からまた宜しくお願いします。えっ?間違ってないですよ。200000個でいいんですよ。」


「お言葉失礼しますが、隣の部署にも確認したら200000個ではなく20000個です。0が一つ多いですよ。」


「ほんとですか?嘘ではありませんよね?もう発注してしまったのでキャンセルできるか発注先に電話してみます。」


「嘘でもございませんので宜しくお願い致します。先に言っておきますが私は病み上がりなので

定時であがりますので…それから部署のみんなも定時であがります。」


電話を切った。


しばらくして課長から電話がきた。


「電話したけど…キャンセルは無理だと言われました。私のミスだ。見つけてくれてありがとうございました。」


「それでは仕方ないですね。上に報告は課長がなさって下さいね。…それでは失礼します。」


電話を切り他の社員に報告した。


「今度のイベントで使う品物の発注数20000個のところ課長が間違えて 200000個にしてしまったそうで発注先にキャンセルできるか確認してもらいました。そしたらキャンセルは無理だと言われたそうです。この件の後処理は課長がやるように伝えました。それから今日は定時でみんなあがりますとも伝えましたよ。」


「またかよ〜。課長ー何度目だよ。

前にやられた時、俺、散々な目にあってさー」


「そうだったよなー俺もひどい目にあったんだ。入社した頃、手伝うのは当たり前と思ってだけど…課長がテンパリ過ぎて聞いても何をすればいいか分からなくて他の人に聞きながらやったもん。処理終わった後、いかにも自分一人で処理したかのようにドヤ顔してみんなを見てさー。手伝ってやった人達に対してねぎらいの言葉もなくて、さっさとあがったんだよ。」


「そうそう それから俺…他の人のは手伝っても課長のは手伝わねーと思った。」

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