#12 公園の散歩
ホテルの一室にいる。
窓は真っ暗だ。
時計の時間だけが現在の時刻が分かる方法である。
窓の外で何かがバシャっと水面に入る音がした。
自分はここは真っ暗闇のそういう空間であると思っていたが
試しに窓を開けてみると、
現在は午前8時、朝の池のある公園が見えた。
池には鴨がいた。鴨が着水した音だったようだ。
自分は外に出たいと思った。
神様は言った。
「気づきましたね、そうです。もちろんあの公園にも行くことが出来ます。
公園も他の転生者が利用しています。
体育館同様他の人物と繋がることは出来ません。
利用したいですか?」
俺は
「ぜひ」にと答えた
神様は
「ドアを公園に行くと思い開けてみて下さい」と
言われた通りしてみると公園の入り口の前に立っていた。
暖かい日差しがある。太陽だ。
公園の周りは長閑な住宅地が見える。
神様は
「大体十五分程度で一周出来ますよ」と
神様は
「ホテルの一室に戻るには入口立ち目を瞑り、戻ると念じるだけです。
それでホテルのあなたの一室へのドアの前に行けます。」
「公園の周りには太陽に照らされた住宅がありますが
それはそういう風に見えるだけで
日差しのある公園の演出するためのオブジェです」
「歩いてみて下さい。池の鴨たちもあなたを歓迎してくれてます。」
歩いてみると道の隣にある大きな池の鴨たちが動き回り癒される。
この公園は大きく様々な植物も植えてあるし、おそらくスマホをお願いして
頂けので、次の転生先でも使えるのだろう。写真やビデオの使い方を熟知しておくのも悪くない。
使い道があるのかもしれない。
自分は三十分くらい散策して長閑な公園で本当に癒された・・・
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