順番待ち

 我が家にはロボット掃除機がいます。高級な物より一桁くらい安い可愛いやつです。


 ただよく壊れるのが難点で、もう三代目になります。我が家では、彼のことを型番と三代目をあわせて「P23」と呼んでいます。


 Pにーさんは、毎夜二十二時半になると、我が家の一階を掃除してくれます。


 ある日の夜、私はPにーさんの活動時間に、彼のテリトリーに入らねばならない用が出来ました。一階のトイレに入らねばならなくなったのです。


 私はトイレをすませ、スッキリしてドアを開けました。すると、なんと外でにーさんが待ち構えていたのです。


 にーさんはドアが開いた瞬間に、大慌てで駆け込んできました。


 ごめんよにーさん。待ちきれなかったんだね。

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