第3話

それから、部活メンバーは抜け殻のように練習に参加するようになった。


春が確実に何かしたとしか思えないが、俺は春が試合でこのまま活躍出来るなら十分だと思った。


「春、何かしたの?」


「脅迫した」


さらっと恐ろしい言葉が出た。


「今まで言ってきた私の悪口や、優くんへの陰口もあったし、結果闇の深い子がうちの部活には多いから利用させて貰った」


一番闇深そうなのは春だと思ったけど、黙っておこう。


「例えばね、一年の子の、夏ちゃんは今の学校の彼氏に三股隠してたり」


ガチで闇深!!


「つかよく知ってたね?」


「うん、軽く、ボールを使ってね」


何をしたんだろうか??マジで


正直、ボールと言ったら、春の殺人サーブが頭に浮かび、予想出来るが、わからないふりをしておこう。

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