インド文学

第104話 ラーマーヤナ(ヴァールミーキ編纂)

書かせていただきます。


【簡単な作品紹介】

古代インドの大長編叙事詩。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つ。

詩人のヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代国家、コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂して、紀元後三世紀頃に成立した。

本記事では、レグルス文庫版の翻訳を元にして書いていく。


【数行で読める、あらすじ】

主人公ラーマ王子の嫁であるシータが、羅刹の王に誘拐されたので、ラーマは弟のラクシュマナと猿軍(ヴァナラ)とともに羅刹と戦う。


という話。



【作品の特徴】

物語の構図は、マリオと同じ。攫われたお姫様を主人公が救出するという流れ。


ラーマ王子がマリオで、シータがピーチ姫で、ラクシュマナがルイージで、羅刹王がクッパで、ヴァナラがヨッシーと考えればわかりやすい。


物語も一本道で、極めてオーソドックス。敵と戦って倒す。というものだ。


だからプロットとしては、あまり語るべきこともない。


特筆すべきは、作中の道徳観だろうか。


ラーマはせっかく羅刹軍と戦い,妻であるシーターを取り返したのにもかからず,長期間さらわれていたということでシーターを離婚してしまう。


この辺りには、インドの女性に関する扱いの厳しさが表現されていて、インド文学の特色と言って良いと思う。


他にも、ラーマはシュードラ(奴隷階級)の者が苦行をしているところに遭遇すると,ただちに殺してしまっている場面も、カースト制度の闇が伺えて、興味深い。


古典の魅力というのは、当時の文化を知ることができるところにもあると思うので、この点はおすすめしたいところだ。



【作品の見どころ】

ラーマ王子の無双っぷりが見どころ。


なろう系小説の最強系主人公かと思うほど、ラーマ王子が強すぎて、読んでいると楽しい。


たった1人で1万4000の敵を打ち取ったりしている。

また、ラーマの矢はミサイルなのかと思うほどの威力で山のような巨人クンバカルナの頭を切り落としてる。


凄すぎて笑える。


他は、ラスボスである羅刹の王、ラーヴァナの設定は興味深い。

ラーヴァナは苦行の成果で「神々には絶対に殺されない」という体になっている。人間であるラーマが倒さないといけないというわけ。


こういう、主人公が活躍する必然的理由を設定しているところは、非常に上手い。



長く語り継がれる物語だけあって、読み物としての完成度が非常に高いと言えるだろう。



【終わりに】

今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。


ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。


それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。

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