第91話 賢者の贈り物(オー・ヘンリー作)
書かせていただきます。
【簡単な作品紹介】
アメリカの作家、オー・ヘンリーの代表作。作者は短編小説や掌編小説(ショートショート)の名手として有名で、多くの短いが面白くて深い作品を381編も書いている。
本作もその一つであり、特に有名な一作となっている。
【数行で読める、あらすじ】
デラとジムは貧乏夫婦。クリスマスにデラは自慢の髪を売って、夫が大事にしていた懐中時計につける鎖を買った。果たして夫はプレゼントを気に入ってくれるだろうか?と思っていたら、夫の方は懐中時計を質に入れて、そのお金で妻へ櫛を買っていた。
夫婦は行き違いを起こしてお互いのプレゼントが無駄になってしまったが、夫婦はお互いを思いやる心が最高のプレゼントだったと悟るのだった。
というお話。
【作品の特徴】
オー・ヘンリーの短編には「心が温かくなるエピソード」と「心が冷えるようなエピソード」の二つのパターンがあるが、本作は前者に分類される。
原作では、この愚かな夫婦こそ最高の賢者であると著者が結論づけるのだが、ここで言う賢者は頭のいい人ではなく、東方の三賢者のように「最高の贈り物をした人」という意味だったりする。キリスト教の知識がないと、さっぱりわからない。この点は注意。
【作品の見どころ】
夫婦の互いを思いやるが故にすれ違う様子が見どころ。
すれ違いを題材すると大抵は悲劇的な内容になりがちだけれど、本作は幸福感で満たされるすれ違いという珍しいパターンを提示していて、これは本作を独自性あるものにしている。
もし片方が大事なものを売らず、ただプレゼントをもらうだけだったら、それは悲劇だったわけで、ふたり同時に、同じ選択ができたことは、まさに奇跡のような幸運だったというわけだ。
最高の贈り物を受け取るより、それがなにかわかる方が幸せなんだ、ということを本作は訴えていて、短いながらも心に残る作品だ。
【終わりに】
今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。
ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。
それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。
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