第31話 死刑囚最後の日(ヴィクトル・ユーゴー)

書かせていただきます。


【簡単な作品紹介】

フランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの短編作品。ユーゴーが28歳の時に出版した作品で、死刑廃止や刑罰の改定をテーマとしている。

知名度はあまりないものの、ドストエフスキーなどが評価するなど、知る人ぞ知る作品。


【数行で読める、あらすじ】

若い侯爵が死刑囚となり、特赦に期待しながら日々を過ごす。

監獄で過ごす間、侯爵は他の囚人を観察したり、移送中に他の死刑囚に上着を強奪されたり、子供のときに14歳の少女ペパとキスした思い出を回想したりしていると、やがて死刑時刻がやってくる。



【作品の特徴】

死刑囚である侯爵の手記という形で、物語が進行する。


何の罪で死刑になったのかは、書かれていないので不明。公爵の犯した罪が主題ではないから、省いたのだろう。


風景描写や状況描写が非常に上手く、臨場感がある。まるで本物の手記を読んでいるようなリアリティがあって、面白く読める。


全体的に、ユーゴーの死刑に関する思想信者が伝わってくる内容なので、著者の情熱が伝わってくる辺り、良い小説と言えるかな。


短編小説だけに、読みやすいので、ユーゴー作品を読んでみたいと思う人は、手に取ってみてはどうだろうか。



【作品の見どころ】

主人公である死刑囚の様子を丹念に書いているので、それだけでも面白いのだけれども、個人的な見所は、作品の序文。


ユーゴーが当時、目撃した死刑の様子が書いてある。


具体的には、死刑執行人の腕が悪くて、受刑人の首がなかなか切れず、受刑者を苦しめていて、それに対する怒りのようなことを書いている。


当時の死刑の状況がよく理解できるので、資料として貴重。


【豆知識】

ドストエフスキーは本作を読んで、「ヒューゴーが書いたすべての作品の中で最も現実的で真実に満ちている」とコメントしている。


的確な評価だと、個人的には思う。



【終わりに】

今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。


ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。


それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。

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