第8話 昭和の刑事ドラマ①

 昭和の刑事はやたら熱くて無鉄砲だったね。

 犯人が車やボートで逃走したら、走って追いかけていた。

 登山好きな刑事なんかは、

 「山男に悪人はいない!」

 と真顔で訴えていた。

 犯人を逮捕したら、現場まで車を飛ばして急行して来たはずなのに、1人で煙草を咥えながら歩いて署まで帰る刑事もいた。


 昭和の刑事は、面白かったぜ。

 

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