オタサーの姫に唯一愛されてないと思って居たんだけど、

激 辛

第1話

俺達パソコン部には、オタサーの姫が一人いる。


そのオタサーの姫はパソコン部に優しく俺だけに態度が悪い。


「姫、ありがとう」


「いえ、これくらい全然良いですよ」


姫は頭も良く、プログラミング能力も高い。その為みんなに頼られて居る。


「優は、まだ終わらないんですか」


俺にはいつもこんな態度だ。教えてくれたことは一度もない。



みんなでゲームをする時も


「やりぃー!!」

普段とおとしやかな雰囲気は抜けて、めちゃくちゃテンション高くなる。


姫が狙うプレイヤーを一網打尽にするのが恒例の為、俺が狙われて居る。


ーーー


そんなこんなで一年が経ち


後輩が入って来た。


「先輩、これからよろしくお願いしますね」


中学の後輩で俺を追いかけて来てくれたらしい。


「・・・」


ーーー


「先輩ここがですね。」


恥ずかしながら、後輩の方が俺より頭がよく、プログラミング能力も既に負けて居る。


つか、あと後輩顔が近くて、

「近くない?」


「えっ、あその先輩とは中学からの知り合いでしたから」


「いや、それは関係ないでしょ。あと優は後輩に教えて貰うなんて恥ずかしくないんですか?」


「あはは、めんぼくない」


「恥ずかしくないです!!」


後輩はいいから。


「恥ずかしいでしょ。優は貴方より一年長くやって居るのそれで後輩に負けるとか」


「そんなことないです!!だって、先輩は私に合わせてやってくれたんです。」


「!!」


「先輩は優しいので私を一人にしないようにって。だから先輩は恥ずかしくないです。」


「あなただったのね。よく、優が話題に出す女の子って」


「えっ、先輩が私のこと」


「そうだよ。」


「・・・っ、」


「先輩が私の話題を、どんな話題でしたか?どんな話題ですか?」


「・・・」


姫は黙った。ぶつぶつ何か言って一人の世界に入ってしまって居る。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る