第23話 【9月23日】

 祝日。仕事も休みで、元来出不精のボクは一日の大半を家で過ごすことになる。ダイエットにはもともと不向きな性格なのかも知れないと思いつつ、どうすることもできないことに時間と労力は使わない。第一、腹が減る。

 漫画家から借りてきた本を少し読んでみる。一応プロの目に適った漫画ならある程度の満足はさせてくれるだろうと期待したが、それも空しく、あまりに淡々としたストーリーに「これじゃわざわざ漫画で読むことないよ」と部屋で誰にでもなく文句を吐く。

 不意にもう一人の友達のことが気になる。癌のことなんてボクは何一つ知らない。知る必要もないと思ってきた。それが突然自分の近しい者がそれに蝕まれている。漫画のページを閉じ、Тシャツの裾をめくって自分の腹を見た。「一体どうなってるんだ?」

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