君がいてくれたから(第三章)

第54話 みんなで

　凄い評判だったねー、あいりさんのビュッフェ、大成功!!夜は俺とユキさんだけ。

　昼間ほどお客さん来ないし、お酒出すからおつまみ主体。ユキさんの料理でなんとかなるね。料理出来る順で、

#みさき:欧州や東南アジアの料理が得意#

#あいりさん:ビュッフェスタイルが得意#

#ユキさん:家庭的な料理が得意?できる#

#レイジ:ホール担当（さほど広くないけど）#

うんうん、バランスいいね!!

乗り切れるな。少しずつ安定してくれるといいな。

　手前味噌と言っていいのか、この、メンツ見栄えするね。俺、いらないじゃん…

【緊張した〜乗り切ったよ〜疲れたよ～】

【ユキさん、お疲れ様。後片付けは俺がやるよ】

【ありがとう、シャワー浴びてくるね。凄い汗だから、私に近づかないでね】

【ごゆっくり。こっちは任せて。明日のセッティングもしておくよ。どれどれクンクン🐕】

【だから近づくなって!もう、やだ!はると!!】

【ごめん…ユキさんもよくやるじゃん。シャワーどうぞ】

はるとって呼び方、こういう時だけなんだよな。

　明日は、みさきが夕方には来てくれる。研究所の仕事も交代要員出来たから、みさきも負担も減るだろう。

　昼間、るいさんと話せなかったから。そろそろいいかな?話してみるか。

【るいさーん、聞こえる?昼間はごめん。無視したつもりはないんだよ】

🫧……………………………………………………🫧

今度は向こうが忙しいのかな?それじゃ、

【涼さーん、聞こえますか?】

🫧はると…ちょっとすまない、今は…ごめん🫧

【何があったんですか?】

🫧……………………………………………………🫧

気になるじゃん!何かあったのかな?るいさんは?

　しばらく様子見るしかないか。とりあえず、解っていることをまとめると、

😄るいさん達の未来は存在する。

🤔暑いって、むしろ、熱いってくらいな気温?熱いって、アチッ!!って感じなのかな?

😄みんな協力して生活している。

　これくらいか、今度、研究所に行き所長やさきさんに相談してみよう。

　いや、急ぐべきか。明日にでも行ってこよう。幸いアクティビティは入ってないから。

　アクティビティも暇になってきた。寒くなってくると予約減るな。無人島も一部立入禁止にしてるから、それもあるかな。ヤバっ、早くも赤字…

【はると、シャワーどうぞ。それともお風呂にする?夕飯にする?】

あれ、これ、新婚みたいじゃない?二人きり…

………………何か照れちゃったよ………………

ユキさんも気がついて、

【何か、変な言い方しちゃったね。新婚夫婦みたいな、気にしないで】

【ユキさん、これ、恥ずかしいけど、嬉しいね】

【恥ずかしいよね、自分でも言ってから照れちゃった。変なの〜】

ユキさんに近づいて、頭をなでて、

【るいさん戻って来る日が来るかも知れない。明日、研究所に行ってくるよ】

【はるとくんが、いてくれたから乗り切れたよ。もう絶対に離さないからね。浮気とか絶対に許さん!】

【それ、俺のセリフ】

【はるとくん…】

【ユキさん…】

おっ、いい雰囲気…チュ😚かな?

【はるとくん…ちょっと汗の匂い…するね】

ヤベっ、そうだよ。シャワー入ってないじゃん。

【ごめん、すぐシャワー入ってくる】

【安心する匂いだね。クンクン🐕】

　ほらね。ユキさんもやるじゃん。そういえば、ユキさんは汗の匂い気にならないんだったね。涼さんと付き合ってる時も匂い嗅いでいたのかな?

想像したら、何か嫌だな。ヤキモチだけど。

【ユキさん、俺もシャワー入ってくるね。扉の鍵、閉めてあるから】

【はるとくん、密室だね❤】

【ユキさん、最近面白い冗談言うようになったね】

【冗談…じゃないよ、はるとくん】

ユキさん、近づいてきた、だから汗かいてるから〜

何、何、何?なにするつもり?

【ちょっと、ちょっと、俺、汗臭いって!!シャワーにいかせてよ】

【なーんてね、冗談だよ。びっくりした?迫られてドキドキした?】

意外だ。こんなイタズラもするんだ。

【もう…脅かさないでよ】

🫧ずっと、はるととこうしてたいなー🫧

　あ、聞こえた。これは、るいさん達じゃない。それにこの声は、ユキさん!!

もしそう思ってくれてるなら、最高!!

【はるとくん、何ニヤけてるの?】

【なんてもない…勝手な想像で】

【変なの〜シャワーでしょ?タオルとか入れたら洗濯機お願いね】

もう、夫婦じゃーん!

　でもさ、本当は、るいさんや涼さんに戻ってきてもらいたいよ。

もう一度みんなで喫茶店やりたいね。