第44話 埋め合わせ

 るいさん、ユキさん、夕飯ありがとう。みんな喜んで食べていって、本当に本当に感謝!!


 みさきさん…もとい…姉ちゃんもちゃっかし食べまくって、足痛めてるのに。るいさんは呆れて、


【みさき〜あんたほんと、トラブルメーカー…】


【🐇追っかけて行ったらさ、洞窟に、それで私も】


【みんなに迷惑かけて、その足大丈夫なの?】


【明日になれば痛み引くでしょ。たぶん】


【そんなことある訳無いでしょ!!】


俺とユキさんは、少し離れた席で、


【はるとくん、みさき、助けたんだって!みんなから聞いたよ。優しくて凄く頼もしい弟さんだって!】


【いや、そんなことは…必死だったから】


【私が同じでも探して助けてくれる?】


【何当たり前の事を。当然でしょ!!】


【みさき、はるとくんのこと、好きにならないかな?心配…血は繫がってないんでしょ?】


【ないないない、ある訳無いでしょ。姉貴だよ。それに俺はユキさんみたいな雰囲気の女性が好み。あっちは逆、正反対、月とスッポン!!】


【ちょっとちょっと、聞こえちゃうよ…可哀想だよ。会いに来たんでしょ、はるとに】


【そうなんだけどね、お客さんにも迷惑かけて、ユキさんにも】


【私はるいの補助してただけだから、ただね、はるとくん。女性はね、助けられたり頼りになったときに好きになること多いと思うよ】


【ユキは、俺にみさきさんと付き合ってもらいたいの?本当は俺と付き合いたくないの?】


【違うって!!はるとくんのことは大好きだよ。だか心配なの!】


大好きだって。クー!!聞いた?嬉しい!


【俺のほうがユキのこと好きな気持ち強いけどね】


…………………ユキ、赤くなってる………………


※トントン※ るいさんが叩いて、


【おい、はると!!埋め合わせは何かな~】


【えーと、後ろ乗せて無人島まで…駄目?】


【はー、そんなの駄目に決まってるじゃん!!こっちは食材、時間、光熱費かけてんだよ~】


【そうですね…じゃ、遊園地🎡🎠は?】


【遊園地でランチ付きね。ユキもいいでしょ?】


【はるとくん、お金無くなっちゃうよ、可哀想…】


【じゃ、私とはるとだけ…いいの?】


【駄目、私も行く!!】


【決まりだね〜後は日程だね】


トホホ…かなりの出費だ…


【私は?はると】


姉ちゃんはお金出してよ!!あんたのせいだからね。


【姉ちゃんは研究所で仕事てしょ?】


【はると、し、しどい…えーん😭】


出た…泣けばいいって…通用しないよ。


【はるとくん、みさき可哀想だよ】


【うーん、これさ、おれの優しさ利用してない?】


【みさき、本当にはるとくん大好きだったよ。研究所でもさ、はるとくんいつ来るかな?とか、はるとくんこれ好きかな?とか、いつも】


【姉ちゃん、そんなだったの?あの時は姉と弟の関係じゃなかったけど】


【だからだよ。普通に好きだったんだよ。今も解らないよ。だって、ほら、はるとを見る👀…姉じゃないよ】


 姉ちゃん、泣いて目をこすってる。なんだろう、可哀想になってきた…


【じゃあさ、姉ちゃん、レイジ、所長達も誘って】


【そうじゃないって!!はるとくん、みさきも連れてってあげて。お金は私が出すから!】


ユキさん、出さなくてもいいでしょ。


【姉ちゃん、連れてくけど、ランチ代出してよ!】


【うん!!出す出す!ありがとう、ユキ!!】


【みさき、良かったね。はると優しいね】


【うん。はるとの優しさ、大好き!!】


しゃーない。きれいどころ女性達…悪くない。


【はるとくん、大好きだって!このこの〜!】


ユキさん、おちょくってるよね、俺のこと。



………………………深夜………………………


るいさんが、シャワーから出てきて、


【あーあ、明日も忙しくなるんだろうな~嬉しいけど大変だね。みさき、先に入る?】


【足痛めてるから…私はいいや】


【えー、汗かいてるよね?昼間少し暑かったよ】


【私、汗臭いかな?はると】


【何で俺に聞くんだよ。知らないよ。おぶさってる時は臭くなかったけど】


【るい、だってさ。はるとが言うから間違いなし】


ユキさんが、そんなやり取りを聞いて、


【みさき、私がサポートするから、お風呂の方行こう。座れるし、どう?】


【ユキ、じゃ甘ちゃおうかな~、はるとは?】


【一緒に入れるわけないだろ。俺はシャワーに】


 ユキさんに支えられて、大浴場へ。そう言えばここ大きな浴槽あったね。意外と設備はいい。駅から遠いのが難点だけど。位置情報問題解決せず電車動いてないからね。



………………………数分後………………………



るいさんは、コーヒー☕飲んでる。


【るいさん、俺もコーヒー☕飲みたいな】


【はい、入れるね。夜だからアメリカンでいいね】


【アメリカンで。二人はお風呂長そうだね】


【ユキは普通でも長いからね。みさきいるからさらに長くなるね。ちょうどユキお風呂だから、私の彼氏のこと話すね】


【あー、ユキさんには言わないでって言ってたね】


【うん。私の彼氏、ちょっと訳アリでね。最初ユキと付き合っていたんだ】


【るいさん…それは、るいさんの略奪?】


【そう言われると辛いけど、そうなるね】








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