第34話 初モテキだね

【お姉さんなんですからね、同じ職場で慣れ親しんでると言っても節度をわきまえる必要あると思います!!】


みさ、少し怒ってる。続けて、


【みさきさん、はるとを知っていたんですか?】


【研究所で会ってるからね】


【そうじゃなくて、弟ってことですよ】


みさきさんは、少し無言…暫くして、


【知らなかった。お父さん詳しく教えてくれなくて。それに私いろいろ複雑で、ここに来てほっとしてるんだ。本当の娘のように思ってくれて。やっと落ち着けるなーって】 


みさ、納得してないな。不満そうに…


【複雑な事情は解りましたけど、チュ😚はおかしいですよ。それに、りな、何で何も言わないの?】


りなは、困って…


【あのね、みさ、はるとの彼氏じゃないでしょ?はるとが良ければいいんじゃない?どんな形の姉弟でもね】


【りな、なんかおかしくない?】


【ふ、普通…だけど】


【何か変?】


収拾つかないな、これ。とりあえず落ち着かせて、


【みさ、俺はみさきさんを普通に姉として受け入れられるよ。何度も助けてもらってるし、みさきさんいなかったら、ここに戻ってこれなかったからね】


【はると、覚えてくれていたね。タイムトラベルは記憶に障害出やすいから忘れたかと思ったよ】


【覚えてますよ。俺の救世主なんですから】


おふくろは、再びキョトンとして、


【みさき、助けたの?はるとを?救世主?タイムトラベル?】


【あっ!そうか!秘密保持契約か。お母さん、何でもないからね】


【あんた達の仕事を詮索するつもりはないけどね。あまり無茶しゃ駄目だよ】


【大丈夫だって。みさきさん…いや、姉さんも無茶してないですよね?…してないよね】


 話し方、どうすれば?何とも難しい。呼び捨てにするのもな〜


みさきさんが、


【はると、普通に楽に話してくれていいよ。そうだりな、ちょうど良かった。来週からのことだけど、研究所でちょっと打ち合わせいい?】


【はい、みさ、私と同じくそちらにお世話になる予定なので、一緒にいいですか?社員登録等手続きもあるだろうから】


【あっ、そうだね。聞いていた。じゃ一緒に研究所に来てくれる?とりあえず今日の分は日割りで支払うから。振込先口座番号よろしく】


みさ、キョトン…


【話が読めないけど、私もそこで働くの確定?】


【だって、私の秘書するつもりだったでしょ?】


【うん。そうだけどさ。出来るかな〜】


みさきさんは、


【とりあえず研究所来て説明聞いてみてよ。とりあえず休みとか融通つけるから。それにさ、何度も出入りしていて、みんなも解ってるからさ。みさちゃんのこと。可愛いって人気だしさ】


【可愛い…解りました】


これから三人で行くのか?研究所に。


みさきさんは、


【お母さん、慌ただしくてごめんね】


【みさき、忙しいのはいいけど、無茶しないでよ】


【解ってる。はると、るいにもたまには研究所に来るように言って。あの娘の能力は天性のものだから。私は凄く苦労して身につけたけど、あの娘は難なく身につけた。ちょっと教わりたいことがあって】


【るいさん、必要なの?そんなに深刻?】


【すぐにではないけどさ、いずれ。ちょっと大変なことになってるから】


何かあるんだな、この世界のこと。


【解った。姉ちゃんも気をつけて】


【きゃー姉ちゃんだって!❤心配してくれるんだ〜はると、嬉しいチュ😚】


みさきさん、チュ😚って簡単すぎだろ!!


みさは、


【みさきさん、それ駄目ですって!!】


【何で〜はると嫌がってないじゃん】


【もう〜はるともニヤニヤしないでよ。姉でしょ!】


困ってると、みさきさん(姉ちゃん)は、


【でーもー、はるととは血は繋がってないし〜はると私のちょっとタイプだしね〜はると、美脚、好きだしね〜】


タイプだったの?俺が?美脚とか自分で言うなよ。


確かに、美脚だとは思うが…俺、弟ですけどね…


【じゃね、お母さん、はると】


おふくろは、


【みさき、はるとは置いてくの?必要ないの?】


【うん。必要ない、今のとこは】


ガーン…どうせ、俺なんか…しょぼーん😔


みさは、


【はると、可哀想…元気だして。はるとにはユキさん達のとこで必要不可欠な人なんだからね。いい子いい子チュ😚じゃ、お母さんごちそうさまでした】


みさ、お前まで…おふくろの前だぞ。


二人して、やすいチュ😚だな〜


おふくろは、


【みんな、気をつけて。こうして三人を見ると…みんな可愛いねー。三人も娘がいたら楽しいね~】



……行っちゃったよ。みさきさんが姉だとは………



おふくろは、


【はると、コーヒー☕飲む?ケーキ無いけど】


【昨日さんざん食べたから、コーヒー☕飲む】


※コポコポ…※ 


いい香りだ、コーヒー☕いただきまーす。


【はると。あんた三人に囲まれて嬉しそうだったね。みさき、綺麗でしょ?】


【うん。普通かな?】


【何照れてんだか、素直に言えば良いのに】


【親父と暮らしていたんだろ?みさきさん…いや、姉ちゃん】


【お父さん、変に緊張しちゃっていてさ、確かに娘が欲しかったのは私なんだけどね、お父さん、みさきが遅くなると心配して心配して、過保護にそだてて来ちゃってね。もうちょー親ばか】


【みさきさん、何で親父と暮らしていたんだ?おふくろじゃなくて】


【ほら、お父さん何も家事出来ないの知ってるでしょ?単身赴任でこの家空ける訳にも行かないから。そこでみさきがお父さんの面倒見てくれることに。ただみさきも忙しくなって、結局別々に暮らすことに。私が行けばいいんだけどね〜あの娘優しくて、お父さんの面倒ずっと見てきたんだよ。だから、お父さん今だに何も出来ない。玉子焼きすら焦がす】


【そういうことだったか。みさきさんとは会った記憶ないってことは、3歳以下だったのか?俺は。それにしても姉がいるとはね】


【いずれ話そうとしていたけど、忘れちゃった。はると、あんたモテるんだね〜みさちゃんも彼女だったでしょ。りなちゃんとも付きあったりしてさ】


【そこはほっといて…もう付き合って無いから。それに二股じゃない。りなとは別れてから。みさと付き合って…】


【それで?何でみさちゃんと別れたの?】


もう、ほっといて…詮索しすぎだよ。










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