第7話

ブォーン…

「…ユカリさん、後どのくらいで付きそう。」

「さぁ、てかさぁ、結構かかるよ?」

まったく、いきなり送れって、私はあんたらのドライバーかよ、

「…大丈夫かな、アイツ、」

「さぁ、てか、妹さんのことアイツ呼びなんですね」

ふん、くだらん


「後、1分ぐらい。」

「ユカリ、30秒で付いて!」

「無茶言うな、」

コイツは馬鹿か?


「早く!早く!ロータリーでとめて!」

「…ん、」

ガチャ

「早くきてね!」

「ユカリさん!ありがとう!」




はあー、疲れたー、


「おーい!ユーカーリー!」

んん?

「どうした?」

なんか、呆れた顔してるぞ?

「あんたのランエボのヤツ、届いたよ?」

……??

「? あぁ。ありがと、」

そっかー ランエボのホイールとエアクリやら何やら届いたのね〜


5時間後

ふー 完成‼︎

ブラックのボディーにホワイトのホイール… うん かっこいい

さて、首都高にでも行きますか。



ブォーン…

「…目標発見… 」

ククク、テールトゥーノーズ



「うぉ!何だ!」

…あのランエボ急に詰めてきたぞ


ゴスっ


キキィー


「な、何をする‼︎」



「…悪いね、こっちも仕事なんだよー」

まぁ、優しく押しただけだから

廃車にはならないよ



「うおっ!」

ガリガリガリーー!


きぃ!


「…何だったんだ…しかし、致命傷にはなってないようだ… ‥少しフロントバンパーが…」



「よーし、この調子で行くぞー」

スカイラインだから、難しいかと思ったけど問題無かったね。


さてと、あと2台で今日のノルマは達成かぁ


ん?何だ


“全員集合”


2時間後

「暇すぎて、R8に乗り換えてきちゃったよ」

「お前は暇で良いな。」


ところで、全員集合って何?

実行部門の首都高班が全員(5人)集まってるけど…

ねえねえ?リーダー?結構険しそうな表情してるけどどうしたの?

「今日、ネームドが此処でバトルをしようと持ち掛けてきた。んまぁもちろん応じるんだけど、ネームドの情報収集?誰か連れていきたいんだけど、誰か空いてる人いる?」

シーン

「えー、俺は、この車で奴らを狩ってるからさ、怪しまれるんじゃない」

15番が答えた。(あ、この実行部門の首都高班ってのは、15〜20番までの構成員が集まって首都高でドンパチやってる集まりでーす。)

「じゃあ僕も、」

「自分も」

みーんな口々に答えた

「じゃあ私で決まりになっちゃうじゃん!」

何で黙るんだよーー!

「18番速くて、援護が向いてるくない?」


「じゃユカリ、任せたぞ。」

「…りょ」


10分後

「ネームド、いた…」


…お、早速リーダーのSLS AMG BLACKがネームドにパッシングしてるぞって、何この音?R32からフラット6の音してるんだけど…

えー?前会った時こんな音してたか?

私もV10のサウンドを奏でないとね、

…前より奴の走りは慎重になったね。まあ、壁に突っ込んで1ヶ月は恐怖は残るしな。

でも他は… 前と同じか、


2ラップ後

んん?後ろから、2jzの音が…


ブォーーン


??あのロードスター!

どういう加速してやがる…

てか、ロードスターの2jzとかのるの?

とんでもない改造やって退けたね。


「ふふん、リーダーとのバトル、邪魔はさせないよ?」



「いきなりロードスターが現れたぞ… しかも2jサウンド。」

ユカリがブロックしてくれてるみたいだけど…時間の問題か…

しかし、残り半周、このままトップで終わらせていただくよ。



確かに、アナタのロードスターは速い、でも重量はこっちが上。

ラインを塞げばこっちのモンさ。


「あらよ」



「何だ?このRWS?こっちは、ネームドとバトルしているSLSに復讐しようとしてるんだ、誰であろうと邪魔はさせない。」

少し手荒にになるが打つけさせていただくよ


ゴンっ



…何すんだよ まったく

だが、ここは塞ぎ通す



「…ったく 邪魔だぞ?お前に用はないんだ。邪魔だ!どけ!」

早くしないと俺の秘策が…



うーん うっとうしい さっさとどっか行かないかな?

まあ、無理だろう。

ネームドの観察は出来なくなる、邪魔されるよりマシか、



「邪魔だ!!どけぇ! 俺の前を走るな!!どけぇ!」

くっそ!どんどん減速してきやがる 畜生、SLSと差ができる…



「フッ、次はもう少し重たい車でおいで?」

そんなんじゃ、あなたが潰されるよ?



くっそう!しかし、ここで負ければ、今までの苦労が水の泡だ…

SLSを消す…そう決めたんだ。 俺がやらなければ、意味がない

ん?あれは?

フォードGT?


『困ってるのなら素直に言えば良いのに。』

!?

「…兄さん…」

『ほら、バックアップしてやる。』

「ありがとう。」

『礼は後だ、さっさとこのR8を潰すぞ』



?フォードGT…

…まずいな しかし、あと500mそこまで問題じゃない…

ククク、かかってこい、受けて立つぜ。



やれやれ、あいつ、SLSを潰すきか、しかしきっとこのR8がそんなことさせないだろう。ならば消すまで。




まずい、下手したら廃車だ、

上手く避けないと、てっ、もうお開きか

「リーダー、このまま巻く?」


『さっさと帰るぞ』

「はーい」



奴ら…逃げる気だ…

しかし、だが時すでに遅しだ。



ウゥーー!

『そこの黄色い車!車を路肩に寄せろ!』



!?マジかよ

「リーダー! 中央ルートで巻きましょう、SLSに敵うクラウンなんて存在しません!」

『了解!』


中央ルートにて


ブォォーー!

GTRって?

どーゆーこと?

交通機動隊にGTRだとぉ?

GTRとフォードとロードスターとクラウン?

1台のR8で守り抜けって?無茶だよ無茶!

ほら、1台ブロックしたら、別の車が逆からくるぞ?

無理無理無理

?M5?ナンバープレートを隠してるぞ?自分もだけどー

『あー、こちら15番だ 増援に来たぞ』

…!

やったぁぁ!

救世主か、何かかな?

‘1台の’ってことにはならないけど、R8とでってことになりそうだね。

R8とM5… あ、メルセデス(AMG)→アウディ→BMW

ドイツ車のオンパレード状態

さー!振り切りますよ!


3分後

…!何ー!後ろ3台は振り切ったけど… まだ居るの?

マクラーレン・720S…とマクラーレン・650S…


んで、駐車場から出てきたのはマクラーレン・570S

やっばぁー‼︎逃げろ逃げろぉ!



ふ〜ん

あのフォードGTを振り切るとはな、予想外だよ

しかし、僕の720Sが首都高では最速なんだ、そう、R8なんて敵ではない

SLS?それも素人同然さ、



M5から潰していくか…

俺の570Sならよゆーだろう

720Sの奴がSLSを潰すだろうし、



…たぶん最初に狙われるのは俺のM5だろう…

ならば、奴らを道連れにしてやる…



私の650S、頼んだよ。


ゴンっ


あわわわ!お、俺のM5ぅー!

コノー 前方、距離、20、570S探知

「…突撃ぃー!」


キィィィ

…ゴンっ



おわわわわわわ、

回るぅぅ!

あのM5め!死ぬ間際に俺の570Sを制御不能にしやがって!

許しはせん!許しはせんぞー!

あ、



グシャ!



…え?あー?570Sが中央分離帯に?突っ込んだ?



ククク、お前のいのちもあと5秒…



ゴンっ‼︎



うわー!私の650S!!曲がれー!

ガリガリガリ



未熟すぎだろ…

まあ、いいさ残りは720S



2人ともやられた…

どうする…どうする…

まず、このR8からだ…


仇だ…


ガンっ‼︎



く、


キィィィ!


ゴンっ


急げ!エンジン再始動!

よし…エンジンはかかった!

よーし!アクセル全開!

って、真っ直ぐ進まん

どうなってる!

「リーダー…追いかけますが、足をやられているので…」

『・・・』


まあ良い

後ろからついて行って増援を阻止しよう。


5分後

ん?車がスピンして大破してるぞ?

SLS⁉︎

それに、GT−Rのパトカーが前に?

…つまり

リーダーが捕まった。

いや、そんな訳無い、はず


後ろからクラウンが…


「誰か!聞こえますか?リーダーが捕まった!誰か!」

聞こえてくれ…パトカーを襲うなら今しか無い…しかし、このR8では無理だ


『皆聞いてくれ、リーダーが先ほど私に連絡をくれた、捕まる前に私たちに今後について連絡をくれた。内容はこうだ「解散する」これは、リーダーの意思だ。全メンバーに告ぐ 我々は、これをもって解散する。

無線を封止する。今までありがとう』



ーーーーーーーーーーーー


…解散か…

世話になったな…

まさか、こんな事になるなんて、思ってもみなかったよ

リーダー、私はこれからどうしたらいいんだろうか…

色々とありがとな


さてM5でも見に行くか…



…M5も撤退してる、パーキングには居るかな



「15番!」

「ユカリ… お疲れ」

「あぁ、お疲れ …解散か… まだ、1年か、」

「そうだよ、創立してから、やっと1年の組織だよ」

「レゲーラ盗んだり色々したな」

「うん。あの頃は楽しかった」


4月生まれの私、免許っとってすぐ前から目をつけていたBMW M3 E46を購入して首都高で暴れていたら、リーダーに腕を買われたんだよ

そのまま、R8RWSを買って…

はぁ…

もう2ヶ月か…


「私、帰るよ、」

「あぁ、またな」



1時間後

「…ただいま」


「あーよかった!おかえり」

…ナニが?

「首都高で事故が多発してたからさ、ベンツが捕まったり、マクラーレンが中央分離帯に突っ込んだりしてたからさ、ユカリじゃないかって」

「ふーん」


…明日からないしようかな…


…学校 行ってないな




「…学校、行く」

まさか、自分からこんな事を言う日が来るなんてなぁ


「はぁーーー?」




「あのですね、引っ越そ?」

??

「明理が免許っとったから、どこ住んでもよくなって… だから、山の近くに住みたいって父さんも言っていたから」

??

??

「…それは、いつ?」

「えっと、来週」

??

「あのですね、どうしてそれを今言うんだ?」

「そういうことだからよろしくー」

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