第12話

今日はお前のやる業務について話すぞ。

お前のやる業務は特殊清掃部の事務手続きだ。

はぁ?俺の仕事だろうって?最近俺は特殊案件が多くなってそっちが忙しくなって来たからお前が雇われたんだよ。

聞いてない?じゃあ辞めるか?それでもいいぞまた募集けるだけだろうしな。

ごめんなさい言うなら最初から言うなよ。

まぁ良いや、それで、お前の仕事を説明してやる。

基本的に俺の下について特殊清掃部の事務を行うのがお前の仕事となる。

特殊案件をお前がする?はぁ?何言ってるの死にたいの?

ハッキリ言えば何の力も無いお前が関わると死ぬレベルの案件あるから下手に首突っ込むな。

分かった分かったまた面白い話はしてやるから今日は業務の話を聞け。

まぁそうだな~俺の下に就くことになるから特殊案件とかにも関わることもあるかもしれないな。

どんなことが関わるとして考えられるかって?そうだな・・・

お得意様からは最近殆ど特殊清掃を行った後にオプションで部屋に異常な何かが無いか確認する依頼が入るが、そうで無い場合もある。

俺が手を離せない時にお前に確認に行ってもらう事があると思う。

オプション利用ではないので部屋がちゃんと掃除されているかの確認作業となる。

面白く無いだと?まぁ聞け、その部屋はオプションでの確認は行わなが、何か得体のしれない存在がいるかもしれない。

その時、お前がその得体の知れない何かに襲われたり呪われたりと色々あるかもしれない。

そんな恐ろしいことをさせるなだと?さっき特殊案件に関わりたいとか言ってたよね?言ってたよな?

まぁいいか、これから言うのはその恐ろしい何かに巡り会わない為のレクチャーだ。

早く話せと?偉そうに・・・まぁいい、様はそれに気が付かなければ問題ない。

確認する程度なのだから滞在時間も短い、下手に気が付くと嫌になるような経験になるかもしれないが気が付かなければ見逃してくれる。

もし気が付いたらどうするかって?いい着眼点だな誉めてやろう。

諦めろとか言わないでねだと?お前が業務中に死んだりしたら会社が困るし俺も困る。

優しさじゃないぞ、労災とか大変なんだよ、それに、俺は監督不行き届きで社長から怒られるだろ!!

ああ見えて社長は怒ると怖いんだぞ。

怒られたことあるのかって?そんなのあるに決まってるだろ!!

まぁ話し戻そう。

気が付いた場合は気が付いていないフリをしろ。

そうだ、フリだフリ。

そして、そこから速攻で離れて直ぐに会社に戻って俺に報告しろ。

そうだもしもの時は俺が何とかしてもらえる様に頼んでやる。

何とかしてくれるんじゃないのかって?はぁ?今まで何を聞いてた?俺は確認するだけと何度も言っただろ。

対応はその専門家に任せるから安心しろ!!

今日はここまでとしようか。

次はそうだな~妖怪の話でもするか?

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