51.決断

「お、おはようヨシトシ、フー子!」


 俺が学校に着くと、二人は神妙な顔して話し合っていた。

 昨日の出来事を、フー子が話してたんだろうな。


「太郎、すまんが少し席を離れる。上志、来てくれ」


 二人はどこかよそよそしく、教室を出て行ってしまった。多分、屋上だ。

 でも俺は、デバガメをする元気は起こらなかった。


 この関係、崩したくねぇなぁ……。


 俺は、フー子が好きだ。

 ヨシトシも、好きだ。


 変な二人だけど、三人でギャーギャー言い合うのがすげぇ楽しかった。


 俺はどうすれば良いんだ?

 ヨシトシの愛を……受け入れればいいのか?

 そうすれば、三人は上手く行かもしれない。

 ラブラブする俺とヨシトシ。

 それを見てハァハァするフー子。

 うん、いつもと同じ光景だ。


 よし、俺は決めた。


 ヨシトシと……付き合う事を!!

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