40.万感
「泣かないで、武者小路くん! 溺れちゃうから! って、どうして泣いてるの!?」
フー子の言葉で、なんとか血涙の洪水はおさまった。
「上志は太郎の事が好きだったというのに……それでも俺の応援をしてくれていたのかと思うと、万感の思いが溢れたのだ」
万感ってなんだろう。
「気にしないで! 私、本当に武者小路くんの事を応援したいの! 太郎も最近はまんざらじゃないみたいだし、もうちょっとだよ! 私、分かるの!」
いや、何も分かってねーよ、お前!!
ってかフー子、万感スルーしたけど、その言葉知ってんの!?
え、知らねぇの俺だけ??
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます