38.劇画タッチでお送りしています

 うう、気分悪ぃ。

 もう一冊も似たようなもんなんだろうな。

 このまま机の中に……


 うーん、やっぱ気になる!!

 べ、別にもう一回読みたいとかじゃないんだからなっ!?


 俺は仕方なく……そう、仕方なく! もう一冊の同人誌の中身を確かめた。


「こ、これは……」


 そんな、まさか、うっそだろ!?


「フー子が、そんな事を……」


 いや、まだ分かんねぇ。

 本人に確かめたわけじゃねぇ。


 だからこそ。

 確かめなきゃいけねぇ!!


「もしかして、二人は……っ」


 きっとヨシトシのやつも同じ事を思って、フー子を問いただしてんだ!

 となると、人気ひとけのない屋上!!


 俺は劇画風の顔で、階段を駆け上がった!!

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