意味が分かると怖い話

狐の御面@狐先生

消えた部屋

私の友人・健太は、新しいアパートに引っ越したばかりでした。彼の部屋は4階の402号室。ある日、彼から「このアパート、何か変だよ」という話を聞きました。


健太は、ある夜、隣の403号室から子供の笑い声や走る足音が聞こえてきたと言います。しかし、そのアパートには子供は住んでいないはずでした。健太は気になり、翌日、403号室を訪ねることにしました。


ドアをノックすると、中から若い女性が出てきました。健太は「昨夜、子供の声が聞こえたんですが」と尋ねました。すると、女性は青ざめて「私、一人暮らしですよ」と答えました。


健太は驚きましたが、その後も何度か子供の声を聞くことがありました。彼は、その声の正体を知るため、アパートの管理人に尋ねることにしました。


管理人は、健太の話を聞きながら、顔色を変えました。そして、彼にこう言いました。「実は、このアパートには403号室なんて存在しないんです。昔、その部屋に住んでいた家族が火事で亡くなってしまい、その後、その部屋は封鎖されました。」


健太は、その言葉を聞いて驚きました。彼が訪ねた403号室は、実は存在しない部屋だったのです。そして、彼が聞いた子供の声は、火事で亡くなった家族の霊だったのかもしれません。

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