第111話・魔法使い111話目(同人誌に書き下ろしのお話)
今日ね 森の中を とらさんたちと探検していたら
とっても 疲れた顔をした お兄さんが
ぼおっと 切り株に腰かけて 座っていたの
すごくね 泣きそうな顔をしていて
みっくんたち 大変! って
慌てて駆け寄ったの
そしたら
とても驚いた顔をして
それから 悲しそうに微笑んだの
お兄さんね とても 心が疲れちゃったって
だから
ゆっくり旅をして 空を見てるんだって
とっても とっても 悲しそうな顔
だから みっくんたち 泣いちゃいそうになったけれど
泣いちゃったら きっと お兄さん
泣けなくなっちゃうって 思ったの
だからね
ぽっけにいれてた いちごこのあめさん
とらさんは 棒のキャンディー
うさぎさんは にんじんあめさん
ばっと お空にかざして
あまい あまい 魔法さん
お兄さんに 笑顔を届けて!
って
じゅもん となえたの
そしたら お兄さん すごく驚いた顔をしたけど
すぐにね 泣き笑いから 嬉しそうな顔になったの
ありがとうって
それからね
一緒に切り株に腰かけて あめ食べて お話したの
大変だったんだ
悲しかったんだ
けど
たしかに 楽しかったんだ って
お兄さん 話していくうちに どんどん
明るい顔に なっていったの
それから すぐにね
お兄さん 旅立って行ってしまったけれど
また寄るねって 約束
また会おうね! きっと いってらっしゃい!
※近況ノートに挿絵有り、URL先
(https://kakuyomu.jp/users/aon8312a7/news/16818093088901849818)
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