第34話・魔法使い34日目(番外編)


今日はね あまいあまい ちょここの実を贈る

バレンターヌの日


その昔 ちいさなちいさな妖精さんが

人間のひとりの男の子 この国の王子さまに恋をして

そっと王子さまのいるお部屋の窓に

ちょここの実がなるお花を 置いていったの


ちょここのお花は 

いつまでも アナタを想い見守っています 

っていう 

花言葉の意味が こめられているんだって


それでねっ

妖精さんが 毎年毎年 その日にお花を贈ること十年

王子さまが二十歳になった時に 

なんとねっ

王子さまから窓辺に ちょここのお花が置かれていたの

それにびっくりしている 妖精さんに

結婚してくれませんかって 言ったんだって


妖精さんは 妖精王と人間の世界の王様に 

王子さまへの愛を認められて

人間になって 

王子さまと結婚して 幸せに暮らしたんだよっ


みっくん 恋ってよくわからないけど

愛ならなんとなくわかるっ

とっても大好きっ 大切ってことだよね?

えっ? そうだけどちょっと違う?

ううーん 愛って難しいんだね


あっ それでねっ

バレンターヌさんっていうのが 妖精さんの名前なんだ

素敵なお話で 想いを叶えたことを

みんなで祝い ちょここで 自分たちも想いを伝えようって

なったのが バレンターヌさんの名からとった

バレンターヌの日! なんだよ


いつのまにか お花から実に

ちょここで作られた食べものを あげる日になったんだけど


みっくんも みんなに想いを込めて


しゃかしゃか ぽんっ

しゃかしゃか ぽんっ

くるくる くるくる

ぱんぱん ぱーん ぽんっ


ちょここの実をくだいてまぜた パンケーキ

お母さんにも手伝ってもらって

あまく ふわふわ 上手に焼けたよっ


とらさんにうさぎさん あーちゃんやお母さん

みんなにっ

お兄ちゃん お姉ちゃんにも食べてもらえますように


ふわふわ パンケーキ どうぞ 召し上がれ♪

素敵なバレンターヌの日になぁれっ


※近況ノートに挿絵有り、URL先

https://kakuyomu.jp/users/aon8312a7/news/16818023213314772810


(ネコマタさんへ捧げますv)



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